乳幼児を中心に突然の高熱などの症状がみられるウイルス感染症「ヘルパンギーナ」が流行しており、神奈川県は7月24日に同疾患の警報を発令した。泉区でも定点あたりの警報レベルを3週連続で超えている。
ヘルパンギーナは初夏から秋にかけて流行する感染症。症状は2〜7日間の潜伏期間後に38度以上の高熱となり、のどの奥に小さな水ぶくれができる。高熱は2〜3日続くが、通常1週間ほどで治る。
県によると、治療方法は発熱などの症状をやわらげる対症療法が中心。高熱や口の中の痛みにより食事や水分を十分に取れず、脱水症状になる患者もいるため、十分な水分を取る必要がある。発熱や頭痛、嘔吐が続く場合は、医師の診察を勧めている。
泉区の同疾患罹患数は7月7日〜13日に43人(定点あたり10・50人)となり、同疾患警報レベルの定点あたり6人を超えた。7月14日〜20日が62人(同15・50人)でピークに。7月21日〜27日は42人(同10・50人)と減ったが、依然として国が警報レベルとする定点あたり6人以上を超える状況が続いている。
市内では7月14日〜20日に定点あたり8・10人と警報レベルを超えたが、7月21日〜27日は5・80人と減った。
7月21日〜27日時点で警報レベルを超えているのは緑15・80、都筑10・00、港南9・40、瀬谷8・50、戸塚7・33、港北6・14の7区。泉区は緑区に次いで高い数値となっている。
年齢層別の罹患者は、1歳児を筆頭に2、3、4歳と乳幼児に多く、0歳〜20歳以上と幅広くみられる。
2歳の男児をもつ市内在住の主婦は「会社の同僚の子がヘルパンギーナになったと聞いた。ピークは越えたと聞いているが、可能な限り予防を心がけたい」と話している。
夏に流行する感染症は同疾患のほか、昨年流行した手足口病、咽頭結膜熱(プール熱)、エンテロウイルス、アデノウイルスなどがあり、予防方法としてうがいや手洗いのほか、タオルの共用を避けることなどを各種機関が呼びかけている。
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