神奈川県全域・東京多摩地域の地域情報紙

  • search
  • LINE
  • MailBan
  • X
  • Facebook
  • RSS
泉区版 公開:2014年9月18日 エリアトップへ

瀬谷ボーイズから甲子園へ 高校球児の夏―連載(下)― 「聖地」で見た景色

スポーツ

公開:2014年9月18日

  • LINE
  • hatena
岩手大会決勝後の松本選手と宮杉選手(=松本末江さん提供)
岩手大会決勝後の松本選手と宮杉選手(=松本末江さん提供)

 「いい思い出、悔しい思い出も両方ある。いい夏だった」と言葉少なに、しかしはっきりとした口調で語った盛岡大附属(岩手県)の松本裕樹選手。地元神奈川代表の東海大相模との試合については「特別な思いはなかった」ときっぱり。注目度の高い一戦も、自身にとってはいつもの試合の一つに過ぎなかった。

 健大高崎(群馬県)初のベスト8を経験した横溝拓斗選手は大会後、多くの人たちに報告するなかで「(ベスト8は)支えられた結果。ありがたいと思っている」と感謝の思いを口にした。

 瀬谷ボーイズ時代を振り返り、「かなりの練習量。厳しかった」と声を揃えるも、「基礎を身に付けることができたので、高校に入ってからも体力面で困ることはなかった」(松本選手)、「中学時代があってこその自分」(横溝選手)と中学の経験を語った両選手。杉山監督が実践する「将来へとつなげる野球」は確実に受け継がれ、大舞台での活躍としてこの夏、形となった。

 今後について、松本選手はプロを第一志望としながらも、「けがのことを考え、監督や両親と話しているところ。プロ以外の道も視野に入れている」とし、横溝選手は「大学でも野球を続けたい」と話した。健大高崎は現在、10月12日から長崎県で行われる国体へ向け、練習を続けている。

同期の活躍間近で

 盛大附の初戦を同校側アルプス席で観戦した宮崎翔吾選手(向上高校3年)は、点が入った時の周りの盛り上がりを肌で感じたという。対戦相手は優勝候補の一角、東海大相模。宮崎選手にとって、神奈川大会決勝で敗れた相手だ。「勝ってくれて嬉しかった」と素直な気持ちを明かし、松本選手については、「中学の時から球が速く、ライバルとはとても言えない。自分も同じ投手なので、彼が目標だった」と話した。また、酒井聖史選手(藤沢翔陵高校3年)は「テーピングを巻き直している様子が映っていて、あまり調子は良くなさそうだと思った」とテレビに映る様子を気にしていたという。「昔からうまさは群を抜いていて、リーダーシップを発揮して皆をまとめてくれていた」。投球でチームを引っ張る松本選手を同期ならではの視点で語った。

師弟の絆、胸に

 盛大附と健大高崎の試合を観戦した杉山監督は、松本選手について「岩手大会の時から腕が振れていないと分かり、無理してほしくないというのが正直な気持ちだった」と振り返り、「当時からポーカーフェイス。間合いや打者の打ち気を感じ取る才能があり、非常にプロ向き。ここからまた大変だろうが、けがを治し、今後に向けて頑張ってほしい」とエールを送った。また、横溝選手については「中学時代は線が細く、体も小さかったが守備はうまかった。あのチームでレギュラーとして甲子園に出られたことは凄いこと」と成長ぶりを喜んだ。

 現在、瀬谷ボーイズに所属する選手は中学1〜3年生54人。明日の飛躍をめざし、先輩たちの背中を追う。

――了

泉区版のローカルニュース最新6

横浜紙ペン 脱炭素PRに

四季の会

横浜紙ペン 脱炭素PRに

緑区役所が1000本

3月28日

参加企業を募集

泉火災予防協会

参加企業を募集

「地域貢献しませんか」

3月28日

県最大の献血ルーム開所

横浜駅東口スカイビル

県最大の献血ルーム開所

空港ラウンジをイメージ

3月28日

4月1日開院に向け式典

ゆめが丘総合病院

4月1日開院に向け式典

住民向け内覧会も実施

3月28日

親子で横浜体験

親子で横浜体験

宮ノマエストロ

3月28日

4月から「泉区版」は「戸塚区・泉区版」となります

【Web限定記事】タウンニュース社からのお知らせ

4月から「泉区版」は「戸塚区・泉区版」となります

3月28日

あっとほーむデスク

  • 3月28日0:00更新

  • 3月14日0:00更新

  • 3月7日0:00更新

泉区版のあっとほーむデスク一覧へ

バックナンバー最新号:2024年3月28日号

もっと見る

閉じる

お問い合わせ

外部リンク

Twitter

Facebook