地域の防災指導のために泉区の女性消防団員が考案した体操が話題を呼んでいる。自助・共助・減災の頭文字をとり、その名もJKG体操。11月には全国女性消防団員活性化大会へ県内唯一の出場が決まっている。
毎年市内の女性消防団員が集まる活性化訓練。例年、寸劇や防災指導要領を発表する区が多く「私たちで何か新しいことができないか」と団員の間で声があがったのがそもそもの始まり。メンバーの1人である宮本由美子さんが子どもたちに器械体操を教えていたこともあり、防災イベントや講習会などで参加者と一緒にできる体操の案が浮かんだ。宮本さんは「1年目だったので、いい意味で素人の目線で考えられた」と話す。そして完成したのが地震時の正しい対応法などをアレンジした「JKG体操」。名称は自助・共助・減災の頭文字からとった。その後、減災の取り組み強化と体操普及のため高橋久美子部長が中心になって団員らに声をかけ、17人でピーアールチームの「JKG48」を結成。「48」はメンバーの平均年齢だ。
グループによる体操初披露は昨年11月の泉区民祭り。集まった区民らの評判も上々だった。泉消防署の村井正之庶務課長は「彼女たちのパワーを感じる。区民の皆さんには一緒に体を動かして覚えてもらいたい」と話す。同グループは11月14日に千葉県で行われる「第20回全国女性消防団員活性化大会」に県内から唯一出場する。現在は大会に向け週に1度、2時間程度の練習を重ねている。考案者の宮本さんは話題になるのは嬉しいとした上で「出し物ではなく、あくまでも減災の体操。いざという時に皆さんが動けるようになることが最大の目標です」と力強く話した。
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