ばんどうクリニック(和泉町)の板東邦秋院長による健康講演会が1月29日、下和泉地域ケアプラザで開かれた。同氏は認知症や脳卒中を専門とするほか、日本アンチエイジング学会の専門医として、老化を抑える理想的な生活を指導している。
下和泉地区は4人に1人が65歳以上の高齢者が占める状況で、約半数近くは自覚症状を訴え、家事や買い物などの日常生活に支障を感じている人も少なくないという。高齢者が健康に暮らすために何かできないかと同地区社会福祉協議会(鈴木昭次郎会長)が昨年始め、今回で2度目の開催。
認知症や生活習慣病を予防して健康長寿を獲得するアンチエイジングをテーマにした講演では、日常生活に制限のない期間とされる健康寿命の重要性を指摘。阻害要因として生活習慣病
やロコモティブ・シンドロームを挙げ、適切な老化のために今できる食生活の改善や軽運動を解説した。
認知症について話が及ぶと、50人を超える参加者は、スクリーンに映し出されたデータを食い入るように眺め、関心の高さがうかがえた。年々増える認知症は、可能性がある予備軍を含めると約800万人。根源治療はなく、進行を遅らせる薬しかないのが現状だ。
板東氏は、「認知症は人に必要とされていないと感じた時が危険で、楽しいと思う生きがいをもつことが大事」と呼びかけた。
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