新橋小5年の小林竜也君が「NHK全国俳句大会ジュニアの部」で特選(稲畑廣太郎選)に輝いた。今年度のジュニアの部(幼・小・中)投句数は4万3243句。小学生の特選はこのうち18句だった。
小林君の作品は「青蛙天を目指してまた跳ねる」。俳句を詠む国語の授業で詠んだこの一句は、夏場に見かけた蛙の姿をあらわしたものだ。「季語の青蛙がまずピンときました。何回も何回も天を目指すように跳ねる姿に、思わず『頑張れ』と心の中で応援していました」と小林君。
特選の知らせは、インフルエンザにかかって学校を休んでいた時に舞い込んできた。学校参加の俳句大会だったため「最初はよく分らなかった」と振り返るが、病み上がりで出かけた朝の全校朝礼で校長から賞状を渡された時、受賞の喜びが込み上げてきたという。多数の応募の中で小学生の特選は18句だったと知り「驚き1番、そして『いいのかな』という気持ち」と恐縮気味でもある。
歴史小説を中心に本が大好きな小林君。普段の本屋巡りでのこだわりは、挿し絵が少ないものを選ぶこと。「その方が文章の世界を頭の中で自由に膨らませることができるので」と。受賞を受け「俳句も好きになりました」とおどけて見せた。
落語小僧の一面も
保育園時代、祖父が送迎時に車内で流していた落語をきっかけに次々と落語を覚えていった小林君。BSフジの人気番組「落語小僧」に出演したこともある。小学校入学以来、月に1、2回のペースで自治会や老人会などの催しで落語を披露。あどけない表情からは想像つかない軽妙な語りと堂々とした振る舞いで会場ではいつも人気者。先月も2人会を開いたばかり。しかし、6年生を前に落語はしばしお休みに入る。「勉強もしなきゃですからね」
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