2014年度の横浜市男女共同参画貢献表彰の受賞者がこのほど決定し、ひだち屋不動産(中田南)の岩城孝子代表が推進賞(個人)を受賞した。宅建協会において女性支部長や常務理事を務め、女性部会を設立した功績が評価された。表彰式は3月26日にワークピア横浜(中区)で行われる。
男女共同参画社会の推進者として今後の活躍が期待される個人・団体に贈られる同賞。先輩が開いた女性だけの研修会がきっかけで、8年前に神奈川県女性部会連絡会を立ち上げた。女性が意欲をもって開業、就業することができる環境作りやネットワーク整備を掲げ、研修会や異業種の女性との交流を企画している。
細かいことにコツコツと取り組む女性のマメさを生かして横の繋がりを強化しようと、現在は18ある県宅建協会の各支部に女性部の設置を働きかけ、男女ともに隔たりのない環境を目指している。
子育てとともに
岩城さんは大学卒業後に宅地建物取引主任者の資格を取得すると、ひだち屋不動産を1970年に創業。業界に従事する女性は多いものの、活動しやすい環境ではなかったと当時を振り返る。女性は家を守るものという風潮があった中で、3人の娘を育てながら支部長などの要職を務めた。受賞に対して岩城さんは「男性の理解や協力があってこそ。男女それぞれの特質を生かし、今後も働きやすい環境作りに努めていきたい」と話した。
地域活動にも尽力
「自分が嫌にならない自分でありたい」という信念のもと、不動産業界に携わる。相手の人生の中に自分が関わるこの仕事を「天職」と言い、様々な人との出会いに幸せを感じるという。人に頼りにされることが何よりうれしいと、地域活動にも積極的に参加し、PTAや民生委員、町内会長を務めてきた。岩城さんは「どれも好きだから続けられること。どうしたら喜んでもらえるか、考えるだけで楽しい」と話した。
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