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泉区版 公開:2015年5月28日 エリアトップへ

精神疾患へ理解深めて ゆめが丘に新事業所

社会

公開:2015年5月28日

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関代表と、製作指導などを行うスタッフの田中さん、永井さん、朱さん(左上から時計回り)
関代表と、製作指導などを行うスタッフの田中さん、永井さん、朱さん(左上から時計回り)

 脳や心の病から社会へ復帰するための就労継続支援B型事業所「ゆめが丘DC」(下飯田町1551の44)が4月に開所した。利用者たちはバッグなどの商品製作に取り組んでおり、代表の関さんは「製品等を通して精神疾患への理解が広がれば」と話している。

 事業所を運営するのは、精神疾患への理解促進を目的に活動するNPO法人シルバーリボンジャパン(関茂樹代表)。社会復帰への第一歩として、心の病を抱える人に就労の場を提供し、人との交流や生活の課題を克服するサポートも行っていく。一言で精神疾患といっても、状況は一人ひとり異なる。「例えば、対人関係が苦手な方がいきなり社会に出るのは難しい。ゆめが丘DCに通うことで、外出や人との交流に少しずつ慣れてもらう。通う頻度や時間はあくまで利用者さんのペースで」と関代表。

 実は、関代表自身も15年前に難治性のうつ病を発症。思い当たる節がないなか、不眠・不調などの症状が出始め、回復するまでには3年以上かかったという。「身近な家族に理解してもらうことすら大変だった」と当時を振り返る。その後、「自分の経験を生かし、より多くの人に精神疾患のことを知ってもらいたい」と独学で精神保健福祉を学んだ。夜間大学に通っていた07年にシルバーリボンに出会い、精神疾患の啓発活動を進めてきた。開所の地として泉区を選んだのは自身の出身地であったこと。また福祉施設が多く、理解がある人が多いと感じていることも理由の一つという。

 ゆめが丘DCでは現在、5人の利用者が畳のへりを使ったバッグや小物、造花を使ったフラワーアレンジメントなどの製作を進めている。一風変わったへりの商品は、スタッフの永井千尋さんの地元・福島県浜通りの畳店から教わったもの。横浜と浜通りの「浜」の字を使い、「浜印」の名を付けた。使用しているへりは泉区内の畳店が、半端に余っているものを寄贈してくれたという。

 できあがった商品は6月ごろからインターネットの通信販売のほか、病院や行政の施設などでの販売を目指している。関代表は「一般の方に知ってもらうためにワークショップなども開いていきたい。ゆくゆくは商品が購入できるカフェもオープンできたら」と期待を膨らませる。

 活動内容は、ゆめが丘DCのフェイスブックで随時更新。事業所の利用や商品の購入についての問い合わせは【電話】045・438・9315へ。

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