都心で5月として過去最高気温を記録するなど、暑さが増してきている中、泉区役所でも熱中症に対する注意喚起を進めている。熱中症による昨夏の搬送件数は横浜市内で651件、泉区内は20件。区担当者は「屋内でも油断は禁物」と呼びかける。
泉消防署によると、2014年5月から9月までに同署管内で、熱中症で救急搬送した件数は20件。このうち7割にあたる14件が65歳以上の高齢者だった。同署によると高齢者や幼児は体温調節の機能が十分に働かず、より注意が必要という。
同署は「熱中症は暑さだけでなく、湿度の高さも関係してくる。これからさらに暑くなる。熱中症の疑いがあれば、すぐに119番通報を」としている。
区高齢・障害支援課では、高齢者向けのチラシを独自に作成。熱中症にならないためには、【1】1日1リットル以上を目標にこまめに水分をとる、【2】室温・湿度の調整のためにエアコンなどを上手に使う、【3】服装や食事で暑さに対処するための工夫をする――といった3つのポイントを紹介している。チラシは区役所で配布しているほか、民生委員が高齢者宅を訪問する際に届けているという。
「無理な節電は避けて」
発症は歩行中や作業中、自転車運転中など屋外が多いが、屋内でも熱中症の危険性は十分にあるという。実際に、高齢者がエアコンのついていない居室内で倒れているところを発見されるといった例もある。「節電を意識するあまり、暑い部屋で我慢して過ごす人もいるが、無理をするのは避けてほしい」という。
区福祉保健課健康づくり係の倉島美貴係長は「熱中症の時期になってから気を付けるだけでなく、日ごろから適度な運動やバランスの良い食事で汗をかける体づくりをすることも大切」と話している。
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