2015-16年度 横浜泉ロータリークラブの会長に就任した 道山 善博さん 瀬谷区在住 68歳
「自分の仕事」追い求めて
○…新会長として進めたいことの一つに、「必要なときに仕事を優先できる体制づくり」を挙げる。日々の仕事を通して社会に貢献する職業奉仕、さらにそこから社会奉仕、国際親善へと広げていくのがロータリークラブの目的。奉仕活動や親睦に集中するあまり、活動の根本にある仕事をおろそかにしてしまっては元も子もないと話す。「仕事あってこそのロータリーだから」
○…赤い看板でお馴染みのラーメンショップを経営して26年目。この仕事を選んだきっかけは「当時生活が苦しくて、一から始められそうな仕事を探した。飲食業界が盛り上がっていた時期でうまくいった」と振り返る。愛川町の1号店を皮切りに、徐々に店舗数を拡大。すでに引き継いだ店もあるが、一代で神奈川県内13店舗を経営するまでに成長した。だが今もなお、いずみ中央店など自身の店舗を回り、白いエプロン姿で厨房に立ち続ける。
○…ここまで躍進できたのは「かなり苦労してきたから」。ラーメン店経営前は、時計関連の会社でサラリーマンとして10年、その後運送業社で10年働いた経験がある。「人の3倍働いて、人の2倍給料をもらう。給料は多いけど、仕事量がすごかった。重労働なんてもんじゃないね」。1日20時間働くなど体への負担も大きく心筋梗塞を患ったこともある。「働くなら同じ『忙しい』でも、やりがいのある『自分の仕事』をしたかった」と振り返る。
○…娘と息子の子育てはすべて妻がやってくれた。「昔は、『男は外で稼いで』って考え方が普通だったからね。最近の、イクメンっていうの?うちの息子もそうだけど、男も子育てするようになるとはね」。若いころ忙しかった分、今は家族と過ごす時間も大切にしているようだ。元々物腰は柔らかいが、娘や犬との旅行計画や月に数回泊まりに来る孫のことなど、家族の話になると、目尻は下がりっぱなしだ。
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