18歳以上の知的障害者のための日中一時支援事業所が和泉中央南4丁目に10月6日、開所した。
この事業所は、地域作業所等での就労の後、親の仕事が終わる時間まで仲間と共に過ごせる「余暇のための居場所」だ。事業を行うのは、社会福祉法人いずみ苗場の会。同法人は小・中・高校生の障害児が放課後を仲間と過ごすための「放課後等デイサービス」を制度化される以前から実施しており、今回の開所は、かつて学齢期に同所を利用した子どもたちの家族の声を受け、実現したもの。仕事の後の居場所が外にないと、家庭と職場だけの行き来だけになりがちで、帰宅後の介護のために親が仕事を辞めざるを得ないケースもあるという。事業所では散歩や室内でのプログラム等で余暇時間を過ごす。午後5時半まで利用できるため、家族も対応しやすくなるという。
「仲間と余暇を過ごすことは、本人にとっても家族にとっても大切なこと」と話すのは、同法人の金子恭己さん。学齢期の子どもが対象の施設は増加してきているものの、社会人が余暇を過ごす居場所は少ないという。家、職場以外の「第3の場」整備に向けて卒業生の家族や支援者からなる「成人余暇を考える会」も活動を進めている。3年前に発足後、泉区障害福祉自立支援協議会の協力の下、障害者本人と家族にアンケート調査を実施。成人余暇支援のニーズを市に伝えるなどしている。横浜市での動きはまだないが、川崎市では「夕方支援の充実」を求める請願書が今年2月と9月に市議会に提出された。金子さんは「放課後等デイサービスを利用した人ほどニーズは高いと思う。今後さらに需要が高まるはず」と横浜市での進展を希望している。
事業所についての問い合わせは、がじゅまる(つぼみの広場内)【電話】045・410・8461。
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