3〜6年生60人が所属する中田小学校マーチングバンドが12月19日、さいたまスーパーアリーナで開催された「第43回マーチングバンド全国大会」の大編成の部に出場し、同校通算10回目となる金賞受賞を果たした。
全国大会出場は11年連続12回目。演奏したのは『ロミオとジュリエット』。ほとんどが入部時は楽器未経験で、出場した3年生も春に練習を始めたばかりの初心者だ。今年は経験豊富な6年生の人数も多かったが、連続での全国出場、さらに金賞受賞に対するプレッシャーもかなりあったと打ち明けるのは、指導する竹田可奈教諭。部長の田端あみさん(6年)は「本番までは緊張と不安もあったけど、だんだんと気持ちも高まった。本番では一丸となって良い演奏・演技ができた」と喜びを語る。
同バンドは、昭和40年代に中西町内会の鼓笛隊として始まり、その後中田小でクラブ活動に。「特別音楽クラブ」、「トランペット鼓隊」、現在の「マーチングバンド」と名前と形を変え、活動の幅を拡大。今では、全国強豪校に成長した。
マーチングの見どころは、演奏だけでなく、フロアでの演技もその一つ。30メートル×30メートルの広い空間を一糸乱れぬ動きで機敏に動き、次々と複雑な形に隊列を変えていく。基本となるのが、歩幅を合わせ、それぞれの立ち位置の間隔を均等にすること。「練習ではなかなかインターバル(横の間隔)が合わなくてすごく難しかった」と田端さんは振り返る。
児童らは、火〜金曜日の朝練習、土曜日の1日練習に加え、夏休みも厳しい練習を重ねてきた。「保護者らはもちろん、地域の皆さんの協力が何よりも大きい」と竹田教諭は感謝の言葉を口にする。練習の際は学校外にも大きな音が響くが、大会当日も「頑張ってきてね」と見送りに来てくれる人もいる。初出場の毛塚蕗由さん(3年)は「本番まで長く感じた。本番は緊張がほぐれてうまくいったと思う」と笑顔を見せた。
同バンドの演奏・演技は3月末の日曜日に同校で開催される「さくらまつり」でも披露される。金賞を受賞したマーチング演技『ロミオとジュリエット』は12時ごろの予定。6年生はこの日をもってバンドを引退。金賞受賞に気を緩めず、さらに磨きをかけたいと意気込みを見せる。
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