泉区版 掲載号:2016年4月21日号 エリアトップへ

子どもの事故予防推進活動を行う「safety kids いずみ」の代表を務める 太田 由紀枝さん 緑園在住 56歳

掲載号:2016年4月21日号

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安全意識を日本へ輸入

 ○…30歳の時、夫の仕事で5歳の息子を連れ渡米。ヘルメット、ライフジャケットは当たり前…米国の安全意識の高さに衝撃を受けた。息子の友人を玄関まで送り届けた後、直接親に引き渡さなかったことを叱責されたこともあった。「12歳以下の子どもは一瞬でも1人にしてはいけないから。意識していたつもりだったのに」。その環境下で5年を過ごし、帰国すると日本が「無法地帯」に見えた。

 ○…子どもの事故予防を推進しようと2009年に主婦らで団体を設立。予防といっても単に大人が子どもを守るのではなく、身を守る術を子どもに伝えることも重要と説く。毎年製作する予防カレンダーも好評で、このほど講座で使用するワークブックをより多くの人に活用してもらおうと団体ホームページでの配布を開始した。子どもにも分かりやすい文章で、塗り絵をしながら予防法が学べる。「事故は起きてからでは遅いんです」と熱を込める。

 ○…16年前、当時多かった車内放置による熱中症死を防ごうと手書きのポスターをパチンコ店に持っていったこともあったが、取りつく島もない状態。だが児童虐待防止法が成立した直後、店や施設が一斉に大きなポスターを貼り、警備を強化。法の力の大きさを再認識した。しかし自分にできることはすぐには思いつかず、時は過ぎた。転換期となったのは07年。区のセンター職員として企画した、子どもの事故予防のための講座が成功。同志も増え、職員の任期を終えた09年に団体を発足した。

 ○…今年幼稚園に入園した孫の安全に対しても敏感。お迎えに行った時もすぐさま園庭の遊具へ目を光らせる。「普段から気になることだらけ。もう大変ですよ、きりがなくて」と笑う。4月からは団体の上部組織「SafeKidsJapan」の事務局としての業務も増えた。忙しさは加速するばかりだが、関西支部の設立などを視野に、さらなる飛躍を目指す。

田近淳 司法書士事務所

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