泉区版 掲載号:2016年6月9日号
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Safety Kidsいずみ 子どもの傷害予防で表彰 内閣府が功績たたえる

社会

太田代表(前列左から2人目)とメンバーの親子ら
太田代表(前列左から2人目)とメンバーの親子ら
 消費者庁が実施する「消費者支援功労者表彰」で泉区を拠点に活動する「Safety(セーフティー) Kidsいずみ」(太田由紀枝代表)が内閣府特命担当大臣表彰を受けた。子どもの傷害予防の活動が評価されたもので、5月30日には総理官邸で表彰式が実施された。

 これは、消費者庁が消費者利益の擁護・増進のためにさまざまな分野で活躍している人を表彰する制度。今年度は都道府県等から推薦された93件(個人62件、団体31件)の中から、内閣総理大臣表彰に5件、内閣府特命担当大臣表彰に16件が選出された。

 Safety Kidsいずみは、2007年に泉区で開催された「子どもの事故予防推進ボランティア養成講座」の受講生だった主婦らが中心となり、09年に発足。講座を企画したのは太田代表だった。「川での事故を起こさないために、なぜ日本ではライフジャケットを着けないのか。アメリカでは義務付けられているほどなのに」。自身がアメリカで子育てをした際に実感した、子どもの安全への意識の高さを区民にも伝えたかったという。

 発足後、普及の難しい幼児期の子ども本人を対象に自分自身で事故を回避できる力を身に着けることを目指し、カレンダーや紙芝居、ワークブックといったオリジナルの教材を活用し、講座を区内外で開催してきた。さらに保護者に向けたワークショップの開催や、事故の事例を企業・行政・学会に情報提供するなどの事故再発防止への貢献なども今回、高く評価された。

 メンバーは古田章子さんや横山明美さんをはじめ、現在も子育て中の人が大半。メンバー自身が体感した「子どもの危険」を共有し、教材の題材にも活用してきた。広報担当で孫育て世代の江尻哲二さんは、区内複数の団体に所属。顔も広く、地域での活動を支える大きな存在なのだそう。

想定以上の結果に驚き

 今回の表彰は、メンバーにとっても推薦をした神奈川県にとっても、想定以上の結果で驚いているという。元々は一つ下位にあたる「ベスト消費者サポーター章」へ推薦をしていたつもりだったが、実際にはすべてをまとめて審査が行われており、より上位の表彰を受けることになったという。

 発足から7年、前身となる講座から数えてもわずか9年。表彰を受けた他団体らの活動歴と比べると団体としてはかなり若く、子どもに焦点を当てた活動も珍しいという。太田代表は、消費者庁が取り組む「子どもを事故から守るプロジェクト」に活動が通じること、子どもも一人の消費者として尊重するということが表彰理由の一つではと分析する。表彰を受け、太田代表は「法人格も持たない小さな任意団体である私たちがこのような賞をいただけたのも各所の皆さまのおかげと感謝しています」と話す。

 「子どもの安全に関して、環境によって違いがあってはならないと思う」と太田代表は語気を強める。環境や制度をすぐに変えることは難しいが、危険を回避する方法はすぐに学べ、実践できる。今年度は、毎年好評の傷害予防カレンダーを発行したほか、緑園なえば保育園や親と子の居場所「タンタン」などでの予防講座がまもなくスタートする予定だ。

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