泉区版 掲載号:2016年8月18日号 エリアトップへ

難聴の経験 人のために 補聴器職人 大槻さん

社会

掲載号:2016年8月18日号

  • LINE
  • hatena
補聴器を調整する大槻さん
補聴器を調整する大槻さん

 「耳が悪いが、自分は恵まれている」――。そう話すのは、戸塚区下倉田町の補聴器専門店「おみみショップ」の大槻公孝さん。長年難聴に悩み、苦労も多かったが、現在はその経験を生かして、補聴器職人として働いている。

◇  ◇  ◇

 職人としての出発点は、子どもの頃に始めた「アマチュア無線」。試行錯誤の末に作りあげた無線機で、世界中の人とつながる体験に心躍ったという。「小遣いのほとんどは秋葉原に消えた」と笑う。

 耳が悪いことに気がついたのは、高校2年の頃だ。無線機から流れる「ピー」というトランス音。友人は気がついているのに、自分は気がつかない。ヘッドホンのかけすぎか、中学の頃のプール病か、抗生物質か…理由はわからなかった。

苦しみの連続

 大学卒業後は通信関連の会社にエンジニアとして就職。アマチュア無線で培った技が大いに役立った。

 一方、年齢を重ねるうちに耳の症状は悪化した。「聴こえるなら何でもしたい」…自分に合う補聴器を求めて探し回ったが、すぐには見つからなかった。気苦労も多かった。会議や取引先との会話に全神経を集中させなければならない。つい雰囲気に合わせて会話をする姿を、冷やかす人もいた。

 ストレスでどうしようもなくなった頃、妻が言った。「なんとかなると思うから辞めてもいいよ」。その言葉で、25年務めた会社を退職する決心をした。

 退職からしばらくして、ある補聴器職人と出会う。彼も難聴だった。「聴こえない苦しみをわかってもらえた」。その補聴器で、久々に「聴こえる」体験をした。

経験を生かして

 「聴こえないからできることがある」と考えた大槻さん。持前の技術を生かし、自分でも補聴器の調整をするようになり「おみみショップ」を立ち上げるに至る。

 「耳が悪い」と言っても、人によって悪い部分は千差万別。だからこそ微妙な調整ができる職人の存在は必要だという。「補聴器は恥ずかしいと思われがちだが、つけた方が良い生活になる。頼りになる補聴器屋に、早めに相談を」と話した。

田近淳 司法書士事務所

相続・遺言・登記・債務整理・成年後見など法律の悩みご相談下さい。初回相談無料

http://www.tajika.jp/

<PR>

泉区版のローカルニュース最新6

フレイル対策一冊に

フレイル対策一冊に 社会

区役所が情報ガイド

10月10日号

”いちょう”賑わう

”いちょう”賑わう 社会

多文化の笑顔あふれる

10月10日号

「精密さ」楽しんで

「精密さ」楽しんで 社会

中川でボタニカルアート展

10月10日号

物語性ある動物絵画

泉区

物語性ある動物絵画 文化

松本さんが4回目の個展

10月10日号

生け花で楽しむ秋

瀬谷区

生け花で楽しむ秋 文化

長屋門公園で13日から

10月10日号

ハロウィーンの催し多数

旭区

ハロウィーンの催し多数 文化

テラスで12日からフェスタ

10月10日号

インフル最新情報

インフル最新情報 社会

桜木町で講演会

10月10日号

意見広告・議会報告政治の村

あっとほーむデスク

  • 10月10日0:00更新

  • 10月3日0:00更新

  • 9月26日0:00更新

泉区版のあっとほーむデスク一覧へ

イベント一覧へ

ハロウィーンの催し多数

旭区

ハロウィーンの催し多数

テラスで12日からフェスタ

10月12日~10月27日

泉区版のイベント一覧へ

最近よく読まれている記事

コラム一覧へ

泉区版のコラム一覧へ

バックナンバー最新号:2019年10月10日号

お問い合わせ

外部リンク