泉区版 掲載号:2016年11月24日号 エリアトップへ

NPO法人認知症フレンドシップクラブ横浜事務局の代表を務める 山出 貴宏さん 中田東在勤 40歳

掲載号:2016年11月24日号

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認知症のイメージ変えたい

 ○…認知症になっても安心して暮らし続けられる街を目指す全国組織の中で、県内初の事務局として設立。27日に地域を巻き込んだキックオフイベントを開催する。当日行う認知症患者の捜索シミュレーションでは、スマートフォンのSNSアプリを活用する。「スマホならどこでもすぐに情報共有できる。便利なものは使いつつ、昔のような地域で顔の見える関係を改めて築いていけたら」

 ○…「まず行動」と何度も口にする通り、これまで挑戦の連続。相談にのり、患者の人生を一変させるドラマの中のソーシャルワーカーに憧れ、福祉の道へ。専門学校卒業後は、福祉を多方面から学ぶ必要があると訪問入浴サービス、特別養護老人ホーム、建築会社と経験を重ねた。認知症ケアに本腰を入れる発端となったのは特養勤務時に患者の症状が急速に悪化する様を目にしたことだった。「職員は一生懸命。だけど、やり方を変えればもっと違う結果になるはずだと思った」

 ○…危ないからやらせない、できないからやってあげるといった「介護の暗いイメージ」を変え、人として尊重し、できることを引き出す、当事者のための施設を作りたい。そんな思いで立ち上げたのが、認知症のケアや予防に取り組む通所サービス「扉」。「つてもなかった。正直勢いだった」と大きな体を揺らして笑う。現在は口コミで利用者も増え、通所を楽しみにする人もいて嬉しいと語る姿は充実感にあふれている。

 ○…幼少期から20歳までを新橋町で過ごし、現在も宮古太鼓の一員として舞台に立つ。最近は、講演会や研修で休日も全国を飛び回り、さらにクラブ事務局の活動も開始。目まぐるしい日々を送るが、疲れたそぶりは見せず「育った泉区に恩を返したい」と目を輝かせる。若い人でもなり得る認知症。他人事ではないが、発症しても何もできなくなる訳ではない。認知症のイメージと取り巻く環境を変えようと走り続ける。

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