泉区版 掲載号:2016年12月8日号 エリアトップへ

”ハマの湯”の未来は 【2】 半世紀、湧き続ける情熱 この連載では、横浜の銭湯について全3回で取り上げます

掲載号:2016年12月8日号

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さらに描き足す予定の壁のペンキ絵
さらに描き足す予定の壁のペンキ絵

 日本温泉協会が温泉法に則って認定する「天然温泉」。神奈川県西部に名だたる温泉地が軒を連ねる一方、横浜市で唯一認定を受けている銭湯が、保土ケ谷区にある「横浜温泉黄金湯」だ。親子で創業し、現在3代目の佐藤弘幸さんが引き継いで今年50年目を迎える。

 毎日通う常連から、親・子・孫と3世代、近隣の横浜国立大学の学生と、やってくる客の年代はさまざまだ。「天然温泉」だけにとどまらない人気の理由の一つに浴場のペンキ絵がある。

 男湯の壁に描かれているのは銭湯らしさがうかがえる雄大な「富士山」。男女の浴場の境目にそびえたつのは「城」。続く女湯には大阪万博のシンボルとして岡本太郎氏がデザインし、建築した「太陽の塔」が描かれている。老朽化が進んだこともあり、昨年塗り替えたものだ。現在、銭湯のペンキ絵師は日本に3人。その中でも唯一の女性で、30代と最年少の田中みずきさんが担当した。きっかけは佐藤さんが、インターネットで田中さんの仕事を見て興味を持ったこと。「せっかく塗り替えをするなら若い感性で、シュールなものを」と田中さんに依頼した。

 それまでの壁の絵は湖に浮かぶ城のみだった。「先代が自分の手で描いた。僕も高い場所を塗るときは手伝わされた」と懐かしそうに佐藤さんは話す。先代がこだわった「城」は残したいと中央に据え、相談を重ねながら、モチーフを決めていった。田中さんは「作業をしていると、天井の高いところから、端から端まで丁寧に塗られていて、それまでの想いが感じられた」と話す。5年ほどかけ少しずつ描き足す長期計画で「お客さんに変化を見守ってもらい、将来種明かしになるようなものにしたい」と佐藤さんは楽しそうだ。

 「今の子どもたちが大人になってからも来てもらえるように、家族を呼びこみながら続けていきたい。銭湯文化を守りながら、面白い仕掛けもしていければ」と目標を話した。  (続く)
 

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