12月10日の世界人権デーに合わせ、市立飯田北いちょう小学校(宮澤千澄校長)では5日〜9日を人権週間と題した学習・取り組みを実施した。
7日、全校児童を対象に行われた講演会には、今年のリオパラリンピックでウィルチェアー(車いす)ラグビーに出場し、銅メダルを獲得した山口貴久選手(横濱義塾所属)と羽賀理之選手(AXE所属)が登場。2人は、10代で交通事故で首の骨を折り、車いす生活を始めてからラグビー日本代表として活躍するまでの思いや苦悩を順に語った。山口選手は自身の経験から「得意じゃないことも一歩前に踏み出すとできるようになったりする。皆も苦手を克服してほしい」と児童らに呼びかけた。
実技に移り、羽賀選手が日常生活用の車いすから競技用車いすに移動する際、苦戦する姿を見た児童から「頑張れ」という声援が次々と上がった。実技では車いす同士のタックルを披露。猛スピードでぶつかるガッっという重く大きな衝突音に、児童らは耳をふさいだり、目を見開いたりし、驚きを露わにしていた。
同校では毎年、人権週間の期間にカンボジア・ベトナムの子どものために募金活動と書き損じはがき・未使用切手の募集も実施。昨年は募金とはがき・切手の換金額合わせて5万円以上が集まり、自転車2台をベトナムの子どもに贈った。今年は、上飯田小からの参加希望もあり、日頃3校連携を図っている上飯田中にも協力を呼びかけ、活動規模が広がったという。
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