絵本作家で万年筆画家のサトウヒロシさんによる「万年筆らくがき講座」が12月4日に泉区民文化センターテアトルフォンテで行われた。
サトウさんの作品は、万年筆でひいた線画を水筆でぼかし、描いていく。インクのぼかし方、色の組み合わせや重ね方で立体感や質感を巧みに表現する。万年筆のインクは、「月夜」や「ビルマの琥珀」など、独特のネーミング。色味が豊富で、道具と少しの水があればどこでも気軽に絵が描ける手軽さも魅力だという。
講座には10代から70代まで、年齢も絵の経験もさまざまな参加者が集まり、万年筆画の基本を学んだ。講座名を「らくがき」としたのは、気負わず楽しんで描いてほしいという思いから。この技法の良さは、画力にかかわらず、味のある絵に仕上がることなのだとサトウさんは話す。
8日から4日間行われた作品展は、サトウさんが出版した絵本の原画や絵と並び、受講生の作品約30点も展示された。会場には、スクリーンが用意され、プロジェクターでサトウさんの手元を映し出し、色づかいや筆運びなど作品がどのように出来上がるのかを楽しめる工夫も。ものの数十分で本物そっくりのショートケーキを完成させると、「お客さんの声を聞きながら、絵に描き加えていくのも楽しいですね」とサトウさんは話していた。
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