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街角で 子どもたちの安全願って 14年間、小学生の登校見守り

社会

掲載号:2016年12月15日号

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田中さんが差し出した手に、通り過ぎる子どもたちが次々とタッチしていく
田中さんが差し出した手に、通り過ぎる子どもたちが次々とタッチしていく

 「おはよ」、「おはよ〜」。2台の車がようやくすれ違えるガードレールのない道を、東中田小学校の子どもたちが登校班ごとに一列に並んで歩いてきた。その途中のT字路で、交通安全の旗を持った田中さん(52)が、笑顔で子どもたち1人1人を見送りながら挨拶している。7時50分から8時10分までの約20分間。いつもの朝の光景だ。

 気になることがあれば通り過ぎる一瞬の間でも声をかける。「その怪我どうしたの?」「昨日転んだ〜」。忘れ物を取りに行った子がいると気になって、その子の姿を見届けてから家に帰るという。これを14年も前から、毎朝続けている。



 きっかけは、長女が小学校に入学した時だった。立場駅方面から東中田小に向かう通学路は、長後街道やかまくらみちの抜け道になっていて車通りが多い。その様子を見て危ないと思い、T字路で見守りを始めた。以来14年間、「天候が悪い日ほど危ないから」と雨の日も、夏の猛暑の日も、雪が降った日も欠かさず立っている。「家が近いからできるんですよ」と話すが、毎朝同じ時間、同じ場所にボランティアで立ち続けるのは、並大抵のことではない。4人姉妹の母親として、朝の忙しさも想像がつく。「入学した頃には大きかったランドセルが段々小さくなって…可愛いですよね」。子どもたちの成長を見られるのも、楽しみの一つだという。



 一番下の娘が小学校を卒業してから2年が経つ。「家族には『いつまで続けるの?』って言われるんですけれどね。たまに用事があって見守りできなかった次の日に、『どうしたの?風邪ひいた?』なんて、子どもたちが心配してくれたりして」と目を細める。「おばちゃんに会いに来たんだ」と突然やってきた卒業生もいた。毎朝すれ違う間の、ほんのわずかの交流。お互い名前も知らない。ただ、毎日同じ場所で見守ってくれている安心感は、子どもたちにも伝わっているのだろう。

 「私の身体が健康なうちは、続けられたら」と田中さん。今日も子どもたちの安全を願って、いつもの場所で見守っている。

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