泉区版 掲載号:2017年2月2日号
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東京交響楽団のコントラバス奏者で、3月に横浜でリサイタルをする 笠原 勝二さん 中田南在住 60歳

「縁の下」じゃない魅力を

 ○…「コントラバスは9割以上が伴奏で、上手いとか何がいいとか分かりづらいところはある。でも『縁の下の力持ち』と言われるのは好きじゃないんです」と笑う。弾き方や調弦でその音色は自由自在。ずっしりと響く低音はもちろん、かろやかな高音も奏でられる。楽団内では目立つメロディーこそ少ないが、ソロやアンサンブル等ではその魅力が存分に味わえると愛おしそうに楽器に触れる。

 ○…東京芸術大学在学中に実力を見出され、21歳で東京交響楽団に入団。だが周りは年上ばかりで、出る杭はすぐに打たれる。「でも若かったから負けん気が強くて、指揮者に意見したことも。今じゃ考えられない」とゆったりほほ笑む。その後、わずか25歳で首席奏者に抜擢。定年を迎えた昨年、その任を降りたが「まだまだ上手くは弾けない。練習方法も変えていかないと」と気を緩めず、現在も楽団の舞台に立ち続ける。

 ○…横浜平沼高校のオーケストラ部に入り、希望したのがコントラバス。「昔から低音楽器にグッとくるものがあって。音符が少なくて未経験でもすぐ弾けそうという安易な考えも正直あった」と笑う。それまで音楽は本格的に学んだことはなく、未知の世界。師や音楽家を目指す友人に恵まれ、知識もどんどんと身についた。音楽に打ち込もうと決めたのは「成績が振るわなくなったから」。「男だし1つくらい得意なもの、モテる要素がほしいじゃない」と茶目っ気たっぷり。

 ○…楽団外やソロでの演奏も歳を重ねるにつれ増やしてきた。「ソロもいいって言われるとつい『やっちゃおうかな』って」。オケ部卒業生を中心に結成された横浜室内管弦楽団では高校時代にも担った指揮者を務める。オーボエパートには後輩だった妻の姿も。演奏会のために全国各地を飛び回る中、楽しみの1つが電車だという。「川に架かった細い橋を路面電車が渡る瞬間もいい」と大好きな景色を思い浮かべる。

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