レバノン共和国の教育省行政官と同国公立学校の校長らが7月6日、飯田北いちょう小学校(宮澤千澄校長)を視察した。これは独立行政法人国際協力機構(JICA)が行う同国への学校運営の改善支援を目的とした技術協力の一環。
中東に位置するレバノンは、昨年末の時点で100万人を超えるシリア難民を受け入れている。現在、難民の子どもたちに教育の機会を提供しようと、公立学校へ通わせる方針を決め、事業を進めている。しかし、教育現場では異なる言語を話す難民を受け入れることにより、多くの課題が見られるという。視察団は今回の訪問で、外国籍を持つ子どもが多く通学する同校を見学し、自国の学校運営の改善につなげたい狙いだ。
全校児童の約半数は外国籍を持つか、家族に外国とのつながりがある同校。教育現場では多文化共生を意識するほか少人数指導を行うことで各人の理解力に合った学びを提供している。視察団は英語や音楽などの授業を見学した後、「今日見せてもらった様な教育を実現できたら」と感想を述べた。ほかにも「もっと外国籍の児童が増えたら、外国人だけのクラスを作るのか」といった質問が出るなど、熱心な意見交換が行われた。
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