泉区版 掲載号:2017年9月7日号
  • googleplus
  • LINE

詩吟の最高位10段の免状を取得した 長嶋 初子さん 和泉町在住 90歳

いま、青春真っ只中

 ○…伸びやかで明るい声。ハキハキとした語り口は90歳という年齢を感じさせない。詩吟の最高位10段の免状を、今年7月に受けとった。始めて20年。10月には90歳以上が出場する神奈川県大会に出場する。「70歳を過ぎてからが私の青春」と誇らしげな表情が印象的。はまゆう吟詠会の横浜深岳会に所属し、現在でも毎月2回、いずみ中央地域ケアプラザで活動している。友人の誘いを受けて始め、「暗記して声を出す。これが面白い」とのめり込んだ。詩吟のみならず、書道や絵手紙、コーラス、俳句、新体詩など幅広く活動している。

 ○…1927年、東京都江東区亀戸に2人姉妹の長女として生まれた。亀戸尋常小学校に通い、その後、軍需工場だった日立製作所に学徒動員。18歳になったばかりの3月10日、東京大空襲を経験した。迫る火の海の中、妹の手を引いて走った。髪は逆立ち、服は焼け焦げ、目には火傷。黒い煙が充満した空に、ポカンと浮かんだ太陽を見た。「まるで白夜のように太陽の輪郭を見た。今でも忘れられない」。青春のすべてを戦争で失った。

 ○…疎開した山形で出会った夫。戦後、3人の子宝に恵まれた。その後子どもを抱えて現在の和泉町へ。軍需工場で習った製図の技術を生かし、製図を作成する仕事を請け負った。技手士の夫と二人三脚。生活のために頭を下げて仕事を引き受けた。必死に働き続け、60歳で仕事を終えた。

 ○…「踊りをやってみたら」。夫から助言を受け、舞踊を習い始めたのが60歳。いずみ歌舞伎にも約15年携わった。その後さまざまな文化活動をするようになった。10歳年上の夫は「今まで苦労かけたから、何でも好きなことをやりなさい」と言葉を残して他界。旅行やサークル活動で予定はいっぱいだ。「活動を通して、たくさんの友人ができた。仲間と話をする時間が今はとても楽しい」。弾けるように笑った。

泉区版の人物風土記最新6件

永田 文夫さん

新橋コミュニティハウスで教室を開く折り紙師範の

永田 文夫さん

1月11日号

大日方(おびなた) 邦子さん

2018年平昌(ピョンチャン)パラリンピックで選手団長として日本代表チームを率いる

大日方(おびなた) 邦子さん

1月4日号

西村 信子さん

障がいがある娘と共に歩む日々の記録映画が上映される

西村 信子さん

1月1日号

飯野 紀子さん

「満福いずみ食堂」の代表として地域の人に温かい食事を提供する

飯野 紀子さん

12月14日号

井野 宏哉さん

切り絵サークルの講師を務め、区内の風景を切り絵に残して歩く

井野 宏哉さん

12月7日号

梅田 嘉明(よしはる)さん

一般社団法人 横浜市民間病院協会の会長として、民間病院の連携に取り組む

梅田 嘉明(よしはる)さん

11月30日号

泉区版の関連リンク

あっとほーむデスク

泉区版のあっとほーむデスク一覧へ

最近よく読まれている記事

バックナンバー最新号:2018年1月18日号

お問い合わせ

外部リンク