泉区版 掲載号:2017年11月16日号 エリアトップへ

木工品など約140点を手作りする木工大工職人 齋藤 茂さん 和泉町在住 81歳

掲載号:2017年11月16日号

  • LINE
  • hatena

広がる縁、大木のよう

 ○…心を込めて生み出した作品には温もりがあり、命を宿したような愛らしさがある。木目の美しさを残したイスやおもちゃなど多種多様な約140点を揃え、11月18日に自宅で木工品フェアを開催する。作品は趣味として約10年間作り続けたもの。「来てくれた人の笑顔が見たい」と材料費だけの低価格で販売する。話し始めたら止まらない木材への愛情。この道70年の職人だ。

 ○…木を一目見るとその良し悪しが分かる。木目や年輪などから見極め、その性質を生かして家づくりをする職人の目。その目を養い始めたのは小学校を卒業した12歳。大工だった叔父を手伝い、週末になると弁当を持って現場へ出かけた。様々な木材の性質を覚え、19歳で職人に。任された現場は立派な門構えがある入母屋造(いりもやづく)りの日本家屋や寺院など。今では少なくなったが、特に好んだのが門柱に冠木を渡した「冠木門(かぶきもん)」を造る仕事だった。

 ○…29歳で生まれ育った千葉県から現在の和泉町へ。齋藤建築工業を設立し、一級建築士として家を建てた。自宅の隣にある工場で木材を削り、作業は深夜まで及ぶこともあった。それでも「逃げ出そうとは思わなかった。この仕事が好きで仕方ない」と笑う。40代で現場を二代目に任せ、事務仕事中心に。合間を縫って始めたのが、余った木材で造る木工品だ。近隣の人が散歩のついでに見に来ることもある。「子ども連れが遊びに来て、喜んで持って行ってくれるのを見るのが何よりの楽しみ」と我が子を送り出す表情はすこぶるやさしい。

 ○…曲がったことが嫌いな性格は「一生を過ごす家に嘘をついたらいけない」という情熱そのもの。笑顔を見せたら驚かれるほど「堅物」だった親方に、信頼を寄せる人が増えていった。「知らないうちに人が人を繋いで、その縁はまるで大きな樹のようだね」。枝葉を支える幹は半世紀以上を捧げた職人の愛情だ。

眼科再開しました

西横浜国際総合病院 TEL:045-871-8855

https://www.nishiyokohama.or.jp/

<PR>

泉区版の人物風土記最新6

三上 碧衣(あおい)さん

プロバスケチーム「横浜エクセレンス」のチアダンスアカデミーで講師を務める

三上 碧衣(あおい)さん

西区在住 26歳

6月30日号

宮藤 涼一さん

銅版画(メゾチント)の個展を6月28日から、旭区のサンハートで開く

宮藤 涼一さん

新橋町在住 72歳

6月23日号

金子 公紀(ともただ)さん

5月から泉区シニアクラブ連合会の会長として会をけん引する

金子 公紀(ともただ)さん

岡津町在住 80歳

6月16日号

工藤 達也さん

「泉サポートプロジェクト」のコアメンバーとして活動を推進する

工藤 達也さん

泉区内在住 49歳

6月9日号

井上 こすずさん

マーチング新形態「MIX3」のチャンピオンシップ大会で部門優勝した

井上 こすずさん

中田東在住 14歳

6月2日号

高岡 俊之さん

4月1日に神奈川県弁護士会会長に就任した

高岡 俊之さん

中区山手町在住 60歳

5月26日号

あっとほーむデスク

  • 6月23日0:00更新

  • 6月16日0:00更新

  • 4月7日0:00更新

泉区版のあっとほーむデスク一覧へ

イベント一覧へ

最近よく読まれている記事

バックナンバー最新号:2022年6月30日号

もっと見る

閉じる

お問い合わせ

外部リンク

Twitter

Facebook