区内で活動する女声コーラスグループ「コール曙」(井手口あや子代表)が設立から30年を迎えた。平均年齢75歳の熟練の歌声が奏でるハーモニーは衰え知らず。今年は自主発表会の開催に向け練習に励んでいる。
コール曙は、戸塚区で活動していた合唱グループから派生し、泉区・瀬谷区のメンバーを中心に1987年4月に結成。井手口さんの呼びかけで当初は3、4人でのスタートだった。
チーム名の「曙」は夜が明け、朝日が昇って見えるまぶしい光のイメージから。井手口さんは「朝日が明るく照らすように、明るく優しく美しいグループになりたいと思ったんです」と振り返る。
発足当初は和泉台自治会館を貸してもらい、週に一度練習。ボイストレーニング専門の講師に師事するなど、スキルアップにも努めた。口コミで地域に住む子育て中の女性が徐々に集まり、取り組める曲も増えていった。自主発表会はこれまでに10回開催。公会堂を満員にしたのも忘れられない思い出の一つだ。
かつては40人が参加していた時期もあったが、現在は19人。平均年齢は75歳で、それぞれ合唱歴も40年、50年を超え、大ベテランの域に。「経験とチームワークで一体感のある歌を歌うことができるのが強みかな」と井手口さんは話す。
今年の1月からグループの指導は、声楽家としてオペラなどにも出演している志村紀美江さん(瀬谷区在住)が担当。「先生の歌に魅了されてもっと頑張ろうと意欲が湧いている」とメンバーの士気も今まで以上に高まっている。井手口さんは、「今年は自主発表会の開催が目標。たくさんの曲をお客さんに聴いてもらえるように練習に力を入れていきたい」と話した。
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