奈良時代から変わらぬ姿で聴く人の心を虜にする「箏曲」。新橋町在住の小谷恵子さんは、日本でも有数の現代アレンジを行う箏演奏家だ。
昨年12月には中国で開かれた最大規模の箏コンクールで演奏。さらに今年2月にも雲南省昆明で開催された箏楽フェスティバルにゲスト出演を果たした。
日本の箏は奈良時代に唐から渡来したとされ、形も当時と変わらない桐の木材に張られた13本の弦を、指につける箏爪ではじいて音を出す。一方、時代とともに形を変えてきた中国の箏。弦は増え21本。金属線を張っている。近年中国では箏曲を学ぶ人が増加。特に日本の箏を習得したいと、昨年夏には小谷さんの元を訪れて講習を行った。
小谷さんが挑戦するのは、電子機器を用いた現代音楽と箏の融合。自動演奏を行うミュージックシーケンサという機器に箏曲のラテンやロック、ジャズなど様々な編曲を加えた伴奏を登録し、演奏する。
さらに、ジャズオーケストラとの共演や古典落語、バレエなど多方面でも活躍。「ら・ぶりーさ」というアンサンブルグループを組み、演奏活動にも精を出している。
「すばらしい伝統的な曲も多いけれど、より箏を身近に感じてもらえるように現代風のアレンジで楽しんでほしい」と思いを語った。
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