全盲の相澤豊幸さん(瀬谷区/69)が、友人や親戚ら4人と協力した手作り作品展を、泉区新橋町の民家で3月24日(土)から31日(土)まで開く。出品するのは、5カ月ほど前から作るようになった籐細工。「目が見えなくても楽しみながら創作している。やる気があれば何でもできるということが伝われば」と意気込む。
相澤さんは病気で13年ほど前に右目を失明、左目も4年前に見えなくなった。創作活動を勧めたのは、数年前から籐細工を習う友人・吉澤悦子さん(瀬谷区)。「農作業で草むしりする手の動きが細やか。できるかも」と声をかけた。相澤さんも「何か挑戦したい」と考えていた時期で、昨年11月、吉澤さんが通う教室に足を運ぶとのめり込んだ。
作品は籐を編み込むように造形する。相澤さんは指の感覚を頼りに作業し、見た目の美しさに影響する編み込み幅も均等に揃える。日中は作業に没頭し、妻・加代子さんから休憩するよう促されることもしばしば。今は、2日ほどで1つの作品を完成させている。
作品展に参加するのは相澤さんと吉澤さん、写真を手掛ける稲垣チヨ子さん、つるし雛など手芸が得意な西原早苗さん、城やロボットなどの模型を作る相澤正さん。いずれも瀬谷区や新橋町に暮らす60〜70代の「茶飲み仲間」だ。会場は、瀬谷柏尾線沿いにある正さん宅(新橋町1900の8)。相澤さんは、籐の小物入れなど約10点を出品する予定だ。吉澤さんは「どれも力作。豊幸さんの作品は習って数カ月と思えないほど素晴らしい」と話す。
時間は午前10時〜午後4時(最終日は正午終了)。会場は神奈川中央交通の戸塚駅東口〜三ツ境駅間・大中村バス停下車、徒歩2分ほど。同線沿いの精米所が目印。問合せは吉澤さん【携帯電話】 090・2246・9184。
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