関東地方で例年よりも大幅に早く梅雨明けが発表された。夏の暑い期間が長くなることが予想され、とくに熱中症には注意が必要だ。救急搬送状況と合わせ、対処方法などについて泉消防署に話を聞いた。
熱中症は、めまいや立ちくらみなどの初期症状から、頭痛、吐き気、ひどい場合には意識を失うこともある。炎天下の屋外で発生するイメージがある熱中症だが、実際には、全体の約4割は室内で発症しているという。
泉消防署の小山智央さんは「特に高齢者は温度や湿度に対する感覚の低下が原因で、室内での発症が多い。涼しいと感じる程度まで下げるなど、エアコンの適切な使用が大切」と対策を呼びかける。過去3年間に区内で救急搬送された熱中症患者は、死者はいないものの、重症以上は4人で、全員が60歳以上。うち1名は重篤で生命の危険があった。
熱中症で最も大事なのは予防で、環境の条件がけでなく体調や暑さに対する慣れなども強く影響する。喉が渇かなくても水分補給、こまめな休憩、日傘や帽子、涼しい服装などを心がけることが必要だという。
市内では7月2日現在で、すでに121人が熱中症により救急搬送されている。これは昨年同期比で24件の増加。区内でもすでに5人が搬送されている。
気象庁の予報などでは暑さは長く続く見通しで、「9、10月頃まで油断は禁物」と小山さん。泉消防署は熱中症の予防と啓発のため、7月25日(水)に区役所1階区民ホールでパネル展示を行い、注意を呼びかけるという。
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