泉区老人福祉施設長研究会の会長 相澤 史人さん 瀬谷区在住 59歳
泉の介護の今を発信
○…「実際に現場をご覧頂くことで、皆さんが介護や福祉に対して抱いているイメージは変わると思うんです」とにこやか。区内16の高齢者施設の長からなる泉区老人福祉施設長研究会。10月10日に泉区総合庁舎で恒例の「介護フェア」を開く。介護体験や就職相談、施設見学など泉区の介護の今を伝えるのがテーマで、節目の10回目。「発信し続けることが大事」と、今年も広く来場を呼びかける。
○…1997年に発足した同会。長く務めた大先輩の一声で、今春から会長に就いた。同じ業種による区単位の施設間連携はどこに行っても珍しがられる。それでも地域によってニーズや環境も異なる中で、泉区の現状を把握するとともに、その声を多方面に届けるにはとても有効だと感じている。自身も気づきや学びが多いと言い「負担にならないよう、みんなが参加しやすい方向で維持していきたい」。
○…1995年に設立した特別養護老人ホーム相生荘の理事長兼施設長。もともと同じ場所で家業であった造園業に従事していたが、社会における高齢化への対応や地域福祉の重要性が叫ばれる中で、将来を見据え社会福祉法人の設立へと舵を切った。以来、23年間に渡り施設長を務め続けてきたが、泉区ならではの人の良さ、温かさを実感する毎日。「昔も今も、周囲の支えがあってこそ」と頭を下げる。
○…終始、じっくり聞いて丁寧に返す様に自身の真面目さが滲む。それでも飾らない言葉や態度がどこか心地よい。目下、利用者らに喜んでもらおうと、施設に来てくれるボランティアとの共演に向け、ギター練習の真っただ中。「うちは古いけど、居心地のよさは大切にしたいから」。街で愛される居酒屋さんのような言葉が印象的だった。
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