救急活動資器材の洗浄などを行う「救急消毒室」が岡津消防出張所に増設される。区内初の設置で、2020年3月に完成予定。傷病者や救急隊員の衛生が保たれることで、より質の高い救急活動が期待される。
「救急消毒室」は、傷病者や救急隊員への感染防止のため、救急活動後の資器材の洗浄や滅菌などの作業を行うほか、消毒液や廃棄物などを保管する施設のこと。今年4月1日現在、市内には泉を除く各区に計25カ所が設置されているが、これまで区内にはなかった。
現在、隊員たちは傷病者を病院に搬送した後、院内で最低限の身体洗浄だけを行う。署に戻り処理することもあるといい、人目や衛生面から、専用室設置要望が多かった。
泉消防署救急担当の福田良祐課長は「救急消毒室の整備により、隊員たちの健康も保たれ、区民の皆様により質の高い救急サービスが提供できることになる」と話す。「搬送直後の身の回り整備が早く完了すれば、より多くの救急要請に応えることができる」とも。
岡津に設置される救急消毒室は2階建ての予定で、救急で使うガーゼや酸素マスクなどの資材置場と、洗浄で使う洗濯機や水回り等が確保される。
このほか、救急資器材を滅菌する高圧蒸気滅菌機や救急車両内を消毒する二酸化塩素消毒装置も設置する。工事は8月から来年3月までの予定。期間中も業務は通常通り。問合せは泉消防署【電話】045・801・0119。
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