カジノ誘致方針撤回を 横浜市会議員 ふもと理恵
林文子横浜市長は8月22日の記者会見で、カジノを含むIR(統合型リゾート施設)の誘致を表明しました。
2017年の市長選挙で「カジノ誘致は白紙」と明言していたことは未だ記憶に新しく、突然、市の未来を大きく左右する重大な政策を表明したことは議会軽視と言わざるを得ません。今後、18区で説明会を実施していくとのことですが、住民投票には否定的で、市民合意のプロセスを完全に無視しています。
私の所属する立憲・国民フォーラム横浜市会議員団は、これまで市に対し、市民の意見を聞くためのアンケートの実施やカジノに代わる「ハーバーリゾート構想」などの検討を求めてきましたが、実施されないままです。こうした状況下での政策決定に対し、私たちは翌23日に方針撤回を求める緊急要請を行い、反対の姿勢を鮮明にしました。
会見で林市長は「横浜においても人口減少と高齢者人口の増加が進む中で、将来にわたり成長・発展を続けていくためにはIRを実現する必要があると判断した」と述べ、誘致による経済的・社会的効果を強調しました。
しかし、カジノ経営の安定性に係る数値的根拠も示されておらず、さらには、事業の継続性にも確証が得られているとは言えません。また、依存症や治安悪化、風紀の乱れといった懸念事項も絶えません。
9月議会でIR推進事業の補正予算が審議されます。私はカジノ誘致を阻止する立場で議論をするとともに、市民の代表者という原点に立ち、様々な方法で民意を問う行動を起こして参ります。
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