横浜市いずみ中央地域ケアプラザの所長 鈴木 登志子さん 茅ヶ崎市在住
よい仕事は「知ること」から
○…「心も身体も健康に暮らすために、人や地域とのつながりを大事にしてほしい」。高齢者の外出支援に向け、前々から検討してきた取り組みを進めるべく、いずみ中央地域ケアプラザでは今年6月にお出かけプロジェクトを発足。現在、外出時の付き添い、送迎車を用いた移動支援、外出時に役立つ福祉用具の普及、エリア内での休憩ベンチ設置の4部会が進行中。「皆さんの考えを聞きながら丁寧に進めていきたい」とにこやか。
○…シニア男性に特化した参加型企画、開館時は毎日実施のラジオ体操、館内を彩る壁アート…。同館独自の取り組みは、利用者らから好評だ。日頃からスタッフと共有するのは、地域に出向くこととチームワークの徹底。それぞれ担当領域は違うが「利用者のため」「ニーズは何か」という前提から考えるとすべきことが見えてくる。「新しいアイデアはみんなでできる方法を考えるのに一生懸命」と。
○…介護福祉士、主任介護支援専門員、福祉住環境コーディネーター2級、社会福祉士…。福祉の仕事の勉強に終わりはない。「知らないと良い仕事ができない。いつもそんな思いが先にある」と笑うが、その思いこそが自身を動かす力。スタッフらによれば、すらっとした見た目とは裏腹に、バイタリティーは館内一。難しい課題にも喜々として立ち向かう頼もしさは学ぶべき点が多いという。
○…眠る時間に目覚ましをかける独特の習慣。聞けば毎朝5時起きで一通りの家事を済ませるのが自分ルールで、そこからが本当の始まり。忙しい中で忘れがちな季節感を大事にしたいと、フラワーアレンジメントや俳句に触れ、半ば強制的に自らを感動させる時間を作る。最近の一句を聞くと「引く波を児が追いかけて秋夕焼」
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