NPO法人中途障害者地域活動センター「元気かい泉」(和泉中央北)が発行する広報誌が、このほど25年目に突入した。1998年に創刊し、現在は年4回の発行。利用者の生の声を届けることに重きを置いた誌面は189号になった。
「気が付けば次で190号目。地域の方々に私たちのことを知ってもらおうという一心でここまできたが、今は自分たちの活動を振り返る大事な資料でもあると気づいています」と話すのは所長の渡邊淑子さんだ。
作るのは利用者と職員合わせて7人からなる「広報委員会」のメンバーたち。年4本とはいえ、記事の編集から写真撮影に至るまで、身体と相談しながらの作業は楽ではない。それでも公共施設等に配架した紙面が減っているのを知るたびに、意欲が湧いてくる。
最近では、利用者の家族や委員会メンバー以外からの”投稿記事”も増え、より幅広い角度からの情報発信が進んでいる。創刊当初とは編集メンバーも中身も変わってきたが、「地域との関わりを大切にしたい」という思いは変わらず。毎回、笑顔あふれる写真と臨場感たっぷりのテキストがA3サイズの紙面を華やかに彩っている。
メンバーたちは「私たちにとって、広報誌には『地域とつながる』という大事な役割がある。自立をめざし主体的に活動する中で、日々の活動を仲間や地域の人に知ってもらえることが嬉しい」と話す。聞けば、堅くなりすぎず、あくまで自然体な文面で人柄を滲ませることや本格的なイラストを盛り込むなど、読ませる工夫にも力を入れる。センターの名物として「今後も情報発信に努めたい」とメンバーは話している。
中途障害者地域活動センターは、脳卒中等による後遺症がある障害者が、軽作業や生活訓練を通して健康管理や仲間との交流を行い、地域社会で自立した生活を送ることを目的とした施設。市内18区それぞれに設置されている。
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