中和田中学校(山義明校長)の個別支援学級の生徒が11月18日、仕事体験で同校職員らに向けた一日レストランをオープンした。普段とは違う特別プログラムも今回で3回目。生徒たちの動きもすっかり板についてきた。
この取り組みは外部機関・企業等と連携し、様々な体験を通して社会参加や地域貢献について考える「はまっ子未来カンパニープロジェクト」の一環だ。
同校では、個別支援学級の生徒が職業体験等を通し、市内で飲食店型等の就労継続支援事業所を運営する「社会福祉法人ぴぐれっと」と「いぶきの風」とつながりがあったことから、今年度初めて両者の協力を得て、レストランを開くという計画が持ち上がった。
目的は、チャレンジ精神を育むとともに、将来について考えるきっかけづくりにすること。全3回で、今回が活動の集大成となる最終回だった。仕込や調理補助などの面で協力を得る中で、世代間交流につながり、人と人との関わり方についても学びを深める場となっている。
この日は、調理から席の案内、配膳、会計など一連のサービスを生徒が主体となって行った。オープンは2部制とし、同中学校区の個別支援学級に通う小学生とレクや調理を楽しんだ後、職員らを招き、手作りのタコライスでもてなした。
生徒たちからは「焦りで強い口調になってしまった」といった反省点や「自分の向いている役割が分かった」など次に生かせるような発見も生まれたという。担当の仲野谷忠昭教諭は「回を重ねるごとに、生徒の表情や態度が明るく、前向きになっていくのを感じています」と話す。レストランの”お客さん”として食事を楽しんだ山校長は「とてもおいしかった。地域の企業と双方向のコミュニケーションができる良いチャンスでもあり、貴重な時間だったと思う」と話した。
泉区版のトップニュース最新6件
|
|
|
|
|
|