泉区版 掲載号:2020年1月23日号 エリアトップへ

青春をもう一度 病乗り越え75歳の作品展

社会

掲載号:2020年1月23日号

  • LINE
  • hatena
最新作を披露する中村さん
最新作を披露する中村さん

 新橋町在住の中村博之さんの水彩画展「青春ルネッサンス」が喫茶室珈琲園(弥生台)で開催中だ。「いくつになっても何かに挑戦できると思えるきっかけになれば」と来場を呼びかけている。会期は1月31日まで。

 現在75歳の中村さんにとって、描くことは生きることでもある。「自分を前向きにさせるエネルギーで、『まだできる』と思い続けることで勇気がわいてくるんです」と。今では月2点ほどのペースで作品を描く中村さんだが、かつては、創作を断念せざるを得なかった過去がある。

 絵は公務員として働いていた現役時代に独学で始めたもの。友人に誘われ、絵画展や美術展に足を運ぶようになったのがきっかけだった。しかし、29歳の時に中村さんを病が襲う。急性十二指腸潰瘍。病気は珍しいものではないが、中村さんは吐血を繰り返すなどかなりの重症。医師からは「意識のある内に会っておきたい人を呼ぶように」と告げられるほど危険な状態だったという。

 その後、何とか一命をとりとめるも、ウォーキング等のリハビリの日々が続き、絵に対する思いは封印。もともとスキーに野球にとバリバリの体育会系で体力に自信があったからこそ、自分の頭の中にある「かつての自分」に戻すのは時間がかかった。

 そうして一年一年を積み重ね、今では「エネルギーたっぷりですよ」と胸を張る。定年退職後、青春時代の忘れ物を取りに行くように旭区のカルチャースクールで念願の絵を再スタート。以来、15年が過ぎ、描きためた作品は300点に上る。植物のもつ自然本来のいびつな形に惹かれるといい、それらを見つけた瞬間は「恋に落ちる気持ちと一緒」とロマンチックな中村さん。作品には、その時の想いを綴った文章が必ず添えられている。大切にしているのはリアルさ。特に花びらの薄さは、絵の具の重ね塗りや、水量の調節をしながら何時間もかけて仕上げるという。

 そんな自身をいつも隣で応援するのが妻の栄美さんだ。聞けば、洋裁・手芸が得意な栄美さんとは互いに作り手として認め合う仲で、アドバイスも心地よいという。中村さんは「私の場合は絵でしたが、展示を通し、いくつになっても何かに挑戦できると思ってもらえるきっかけになればうれしい」と話している。

泉区版のトップニュース最新6

街想う当事者増やせ

泉区地域協議会

街想う当事者増やせ 社会

若者招き、意見交換会

2月20日号

防犯啓発にチラシ1万枚

横浜泉RC

防犯啓発にチラシ1万枚 社会

区安全メール登録を案内

2月20日号

療養者の備えリスト化

泉区役所

療養者の備えリスト化 社会

災害対策ファイル配布へ

2月13日号

過去最小の水準に

2019年市内出火率

過去最小の水準に 社会

火災件数も減少傾向続く

2月13日号

「おはなしの風」に助成へ

ヨコハマ市民まち普請事業

「おはなしの風」に助成へ 社会

いずみ中央に新拠点整備

2月6日号

長谷川さんが優秀賞

かながわ夢絵コンテスト

長谷川さんが優秀賞 社会

ほか区内小から4人入選

2月6日号

市、民間企業で実証実験

ショートタイムテレワーク

市、民間企業で実証実験 社会

女性の就労機会を創出へ

1月30日号

あっとほーむデスク

  • 2月20日0:00更新

  • 2月13日0:00更新

  • 2月6日0:00更新

泉区版のあっとほーむデスク一覧へ

最近よく読まれている記事

バックナンバー最新号:2020年2月20日号

お問い合わせ

外部リンク