神奈川県全域・東京多摩地域の地域情報紙

  • search
  • LINE
  • MailBan
  • X
  • Facebook
  • RSS
泉区版 公開:2020年4月23日 エリアトップへ

医療的ケア 市が支援体制拡充 「調整役」を拠点配置

社会

公開:2020年4月23日

  • LINE
  • hatena
支援説明をする北島さん
支援説明をする北島さん

 心身機能の障害で医療機器やケアが必要な医療的ケア児・者らの在宅生活支援を総合的に調整する「横浜型医療的ケア児・者等コーディネーター」の活動が、4月から市内全区で始まっている。養成研修を受けた訪問看護師が互いに連携を図り、ケア児・者と家族、地域関係機関とのつなぎ役を果たしていく。

対象児・者1500人

 医療的ケア児・者は、呼吸や栄養摂取、排せつなど日常的に医療機器を必要とする人で、医学の進歩を背景に全国的に増加。ケア児は推計約2万人と、10年前の2倍近く増えており、成長段階に合わせた総合的な生活支援が求められている。

 市内でも医療的ケア児・者が年々増加し、ケア児500人、重度の知的障害と肢体不自由を重複する重症心身障害児・者を含めると1500人(どちらも推計値)いることから、市は支援体制を整えるべく医師会と協働で事業展開。2018年度は関係機関との協議の場を設け、昨年度には市内初となる横浜型医療的ケア児・者等コーディネーターを磯子区医師会訪問看護ステーションを拠点に1人配置し、一部の区で支援を開始した。

6人で全区カバー

 今年度からはこの動きを一歩進め、鶴見・南・旭・青葉・都筑区医師会訪問看護ステーションにもコーディネーターを配置し、6人体制で全区に支援の輪を広げた。

 今後の具体的な業務としては、学校内で胃ろうトラブルが起こった場合に備え、近隣の診療所との間で受け入れ調整を行うなどの活動をイメージしているという。

 「横浜型」の特徴は、児童だけでなく成人以降や重症心身障害児・者も支援対象とし、訪問看護師をコーディネーターとして養成していること。

 これまでの相談件数は月5件ほどで、保育園や学校卒業後の施設紹介、成人以降の支援サービスなどの問い合わせが多いという。

 昨年度からコーディネーターを務める北島美樹さんは「地域関係機関と顔の見える関係づくりを行い、今後はコーディネーター間で情報共有を図りさらなるニーズを掘り起こせたら」と話す。

泉区版のトップニュース最新6

市内品評会で最優秀賞

大矢養鶏(和泉町)

市内品評会で最優秀賞

餌にこだわり「見た目よく」

3月28日

4月から雇用率引上げ

障害者就労

4月から雇用率引上げ

市も企業啓発に注力

3月28日

災害時の資機材を敷地に

ゆめが丘グループ

災害時の資機材を敷地に

市ボラセンに協力

3月21日

46年の歴史に「ありがとう」

いずみ野小

46年の歴史に「ありがとう」

統合で4月から新たに

3月21日

避難所備蓄に不安も

災害時トイレ

避難所備蓄に不安も

携帯型、1日で尽きる恐れ

3月14日

駅前に10階建マンション

ゆめが丘

駅前に10階建マンション

相鉄不動産が26年完成へ

3月14日

あっとほーむデスク

  • 3月28日0:00更新

  • 3月14日0:00更新

  • 3月7日0:00更新

泉区版のあっとほーむデスク一覧へ

バックナンバー最新号:2024年3月28日号

もっと見る

閉じる

お問い合わせ

外部リンク

Twitter

Facebook