踊場地域ケアプラザで開かれた「そば作り体験講座」の受講者有志で発足した「いずみ中田の蕎麦打ち会」(齋藤猛会長)が、この4月で活動から1年を迎えた。「何事も楽しむ」ことが旗印。今シーズンは畑を約2倍に増やす予定で、会員たちも一層力が入る。
踊場地域ケアプラザの通年講座「俺の蕎麦打ち」。種まきから収穫、製粉、そば打ちという一連の流れを学ぶことができる人気の講座だ。
例年、講座は打った蕎麦をメンバー間で実食して一区切りとなるが、講座を通した人のつながりが広がる中で「このまま終わるのはもったいない」と結成されたのが「いずみ中田の蕎麦打ち会」だ。現在、60〜80代までの18人が活動している。参加者を中田エリアに限定していないため、幅広い交流が生まれ、情報交換の場としても機能している。
会を支えているのは、会員一人ひとりが持つスキルや経験。設計から組み立てまでを行なったビニールハウス、蕎麦の味を上げようと工夫したたい肥、新たな種まきの方法…。全員がアイデアを持ち寄り、それにより会全体の動きが決まっていくため、会員の当事者意識も活動意欲も高い。会は地域福祉の向上に寄与することも目標の一つとし、関わりを大切にしていることから、畑や農機具など、活動に対する地域からの支援も厚い。
昨シーズンは130坪ほどの土地を使い、8キロ収穫ができた。今年は「自分達の作った蕎麦をより多くの人に食べてもらいたい」と、畑の面積を2倍に広げる計画が進んでいる。齋藤会長は「蕎麦は人がどれだけ手をかけたかが、味の決め手」だといい、作業負担も大きく増えることが予想されるが、収穫祭で広がる笑顔を思うと、力が湧いてくるという。
今年はメンバー同士の顔合わせもままならないというが、5月からは少人数のチームに分かれて畑の整備をスタートさせる予定。
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