神奈川県全域・東京多摩地域の地域情報紙

  • search
  • LINE
  • MailBan
  • X
  • Facebook
  • RSS
泉区版 公開:2020年5月14日 エリアトップへ

「ビネット」確立して10年 透明感を余白で表現

社会

公開:2020年5月14日

  • LINE
  • hatena
「五箇山」(富山県)余白をつくり、背景を徐々にぼかすことで透明感を最大限に表現している
「五箇山」(富山県)余白をつくり、背景を徐々にぼかすことで透明感を最大限に表現している

 「絵画芸術の世界は言わば『何でもあり』。自由に表現できる」と話し「ビネット淡彩画」という独自のスタイルを確立した区内在住の植田穂積さん(77)。絵画教室や展示会を開き、魅力を広めている。

 会社勤めをしながら独学で絵をスタートしたという植田さん。ある時、適当なサイズの画紙が手元に無かったため、大きめの画紙の中央に小さめに絵を描いたところ、同じ描き方でも美しく見えたことが「ビネット淡彩画」の始まりだ。

 「ビネット」は背景をぼかした写真や絵、人物の簡潔スケッチなどの意。絵の周りに余白をつくり、メインの題材以外は徐々に淡く着色することで、透明感を最大限に表現できるという。背景を描かない主役のデッサンと違い、ビネットでは、奥行きも背景も描くが、絵の明暗を左右する空や道路に色を塗らないので「初心者でも気軽に取り組むことができる一方、余白の取り方や構図の研究が必要」と植田さん。2010年頃にこの独自の様式を確立。自身の画風を守り、ひろめていくために2012年には「ビネット淡彩画」で商標登録をしている。

 現在は緑園で絵画教室を開講中。約20人の生徒たちと共に、描くことを楽しみ、年に2回ほど会員展も開いている。植田さんは「描く趣味を持ち、人生を楽しむことは素晴らしいことだと伝えたい」と話した。

植田穂積さん
植田穂積さん

泉区版のトップニュース最新6

市内品評会で最優秀賞

大矢養鶏(和泉町)

市内品評会で最優秀賞

餌にこだわり「見た目よく」

3月28日

4月から雇用率引上げ

障害者就労

4月から雇用率引上げ

市も企業啓発に注力

3月28日

災害時の資機材を敷地に

ゆめが丘グループ

災害時の資機材を敷地に

市ボラセンに協力

3月21日

46年の歴史に「ありがとう」

いずみ野小

46年の歴史に「ありがとう」

統合で4月から新たに

3月21日

避難所備蓄に不安も

災害時トイレ

避難所備蓄に不安も

携帯型、1日で尽きる恐れ

3月14日

駅前に10階建マンション

ゆめが丘

駅前に10階建マンション

相鉄不動産が26年完成へ

3月14日

あっとほーむデスク

  • 3月28日0:00更新

  • 3月14日0:00更新

  • 3月7日0:00更新

泉区版のあっとほーむデスク一覧へ

バックナンバー最新号:2024年3月28日号

もっと見る

閉じる

お問い合わせ

外部リンク

Twitter

Facebook