戸塚区上倉田町にある酪農業者・(株)小野ファーム(小野利和代表取締役)が、同区内で営業をしているタクシー会社7社に対し、消毒剤として使用できる次亜塩素酸水を無料提供している。
今回、タクシー業者に提供した次亜塩素酸水は、アイスを製造する自社工場(栄区)で使用するために精製しているもの。同社では工場内に大型の精製機を設置。器具や従業員の手指の洗浄に「流水」として使用している。「次亜塩素酸水は消毒液として有効性が高いため、2年前の工場開設と同時に精製機を導入していた」と小野代表。
「顧客、乗務員の安全に」
そして今年に入ってから市内でも新型コロナウイルス感染症の拡大がみられるように。これに伴って深刻化したのが、マスクやアルコール消毒液などの全国的な品不足だ。車内という「密」の空間が生じやすいタクシーは感染対策が重要となる業態の一つだった。
戸塚区で営業を行う各社も、対策を取ってきていたが、今回、窮状を知った小野ファームから各社に20リットルの無料提供が行われ、今後も希望すれば提供が続くという。
タクシー乗り場運営協議会の代表幹事で株式会社ケイサンタクシー(泉区岡津町)の岩崎高広社長は「大変ありがたい。顧客、乗務員の安全対策に大切に活用させてもらう」と話した。
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