老朽化を理由に8月に着工した下和泉神明社の改修工事がこのほど完了した。修繕作業は地元建設会社協力のもと、同保存会の会員が担当。改修は25年前の建立以来はじめて。
元々、同地区にあった祠を守るために1995年に建立された同社。氏子はいないため、維持管理は下和泉住宅自治会内の下和泉神明社保存会の会員が主導。現在は70代から80代を中心とした40人で活動している。
これまで社の傷んでいる箇所を随時修理してきたが、予想以上に経年劣化が激しく本格的な修繕が必要と判断し今回の改修工事を決定。着工の3年前から木材等の調達を開始した。また地域への理解を広げるため回覧板での周知や一軒ずつ説明に回るなど準備を進め、改修費の寄付を募ったところ約940世帯中、3分の1から協力があったという。
今後の地域活動の持続可能性を視野に入れた時、低コストは優先事項のひとつだった。そのため、今回は地元企業の(有)川原建設(和泉町)協力のもと同保存会の会員たちも修繕作業を担当。また会員の間では「直すなら自分たちの手でやりたい」という声も大きかったという。
今回の改修では特に傷みの激しい壁板や回廊、欄干、正面階段の修繕を実施。建立時の雰囲気を後世に継承するためにもサイズやデザインの変更はないという。樫崎昭会長は「皆さんの協力あって無事完了できました。これからもこの地域の安全と健康を祈願できる場所として守り続けていきたい」と話した。
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