高さ70cm、横180cmの「舞台」にペンションや教会が立ち並び、花が咲き、澄んだ湖にカモが泳ぐ――。
このジオラマを制作したのは中田西在住の中野實さん。20年以上前、当時療養中だった妻を喜ばせようと小さなものから作り始めたのがきっかけ。その様子がやがて地域にも広まり、今では毎年11月に開かれる中田連合自治会の文化祭に出展するのが恒例になった。
題材にするのは絵本の世界。これまでも赤毛のアンやアルプスの少女ハイジなど、挿絵や情景描写を参考にしながら、作中のワンシーンを切り取って表現してきた。粘土で凹凸を作り山脈を表現したり、植物のナンテンや食べ終わったブドウの房をペイントして樹木に見立てるなど制作は全て自己流だ。
「皆さんが喜んでくれるのが嬉しくて」と93歳になった今でも作品づくりを楽しむ中野さん。「頭の体操にちょうどいい。次は何を作ろうかな」と微笑んだ。
泉区版のローカルニュース最新6件
|
|
|
|
|
|