泉区版 掲載号:2021年2月11日号 エリアトップへ

全国各地の郵便ポストを訪ね歩いた写真集を自主制作した 鈴木 清文さん 緑園在住 82歳

掲載号:2021年2月11日号

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消えゆくポストを訪ねて

 ○…全国に約18万カ所あると言われる郵便ポストの中でも、近年すっかり見る機会の減った丸型ポスト。その姿を全国に追い求めた一冊「心ときめく便りの絆 ポストを訪ねる写真集」を一人で自主制作した。定番の丸型ポストのほか、色違いのものやご当地の特徴を模したものも紹介。A4判58ページの中には、北海道から沖縄・竹富島まで100カ所以上の「丸型ポストのある風景」があふれ、読んでいるだけでちょっとした旅行気分を味わえる。

 ○…退職後に旅行で各地を訪れるなか、何か楽しめるものがないかと考え浮かんだのが、哀愁ある赤い丸型ポストの風景だった。「ポスト一つから街の歴史が見える」。妻が絵手紙講師をしていることもあり「ポストは人の心の絆を伝える原点」と旅先にたたずむ赤筒を20年近くカメラに収めてきた。テレビの旅番組でポストが映ると「次はココだ」と旅先が決定。時には現地の聞き込みでお目当ての地点に辿り着いたこともあった。

 ○…話が動いたのはコロナ禍の自粛生活。アルバム数冊分におよぶ写真を使って趣味の決定版を作ろうと奮起。パソコンの文書ソフトで写真とともに地域の説明文を書き入れ、原稿を編集。製本会社に持ち込んだ際には「82歳でここまで一人で作られたんですか?」と驚かれた。ここまで突き動かしたのは「消えゆく定めのポストのいまある姿を記録したい」という思い。世界に10冊だけの”決定版”だが、改訂版にも意欲を見せる。

 ○…緑園に住んで17年。かつては地域に周回バスを走らせようと協議会の一員として奔走した。経営コンサルタントとしてNPOを立ち上げ中小企業の支援にも力を注ぐ。ちなみに自身は筆不精。「手紙はあまり出さないね」と笑った。

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