高齢者を対象にした区内の新型コロナウイルスワクチン集団接種が5月19日から開始される。4月22日には会場となる泉公会堂でワクチンの接種を想定したシミュレーションが行われ、市職員や区内の医療従事者らが順序や動線の確認を行った。
今回のシミュレーションには市健康福祉局のほか、深川敦子泉区長、区内医師会の会員らが参加。本番同様の設営がされた会場で、【1】入口での検温・受付【2】予診票記入・確認【3】予診【4】接種【5】経過観察までの被接種者の動線を市担当者が説明を加えながら確認を行った。
参加者からは「予診の段階で不安を訴える人がいる場合はどうすれば良いか」「希釈したワクチンを運搬するルートには段差がない方が望ましいのでは」「ワクチンが余った場合はどうするのか」など、本番を想定した細かな質問や意見が相次いだ。
今回の集団接種では区内で1日450人の接種を想定。接種ブースは6つあり、そのうちの1つは車椅子のまま入室が可能な広さを確保。また、各ブース間は基本的にカーテンで区切り、医療従事者たちの移動や連携をよりスムーズに行えるようにした。「事前に他の会場で上がっていた意見をとり入れて設営に臨んだ。頂いたご意見等を踏まえて調整できるところはしていきたい」と市担当者。
会場設営について泉区医師会の金井光会長代行(カナイ眼科)は「各ブースが上手く配置されている印象を受けた。特に高齢者の方は移動や着脱などに時間を要する可能性もあるので、より円滑に進めるためにも当日の丁寧な説明が重要になる」と話した。
会場増設へ
横浜市は6月7日以降、順次新たな集団接種会場(その他会場)を21カ所設置すると発表した。泉区では泉区総合庁舎(泉区役所)が会場として追加される。
個別接種については診療所や病院などで接種できる医療機関のうち、市のシステムで予約を受け付ける医療機関を5月12日に市のサイトで発表。17日から主会場と合わせてその他会場、個別接種など予約できる枠が段階的に広がる。
これまでに70歳以上の人への接種券発送が終了。65歳〜69歳の市内約19万人へは当初、5月14日に発送する予定だったが、予約センターの集中を緩和するため、17日に変更した。
接種券を受け取った区内在住の80代男性は「予約開始初日はサイトに全く繋がらずそのまま受付中止になってしまったが、その2日後に妻の分も合わせて予約することができたのでひとまず安心しました」と話した。
ワクチンに関する問い合わせは市コールセンター【電話】0120・045・070。(情報は5月10日時点)
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