泉区内で振り込め詐欺などの特殊詐欺被害が続いている。犯人がキャッシュカードなどを取りに来る「手渡し型」が主流で、6月初旬には総額約3200万円をだまし取られる高額被害が発生。年間被害総額は昨年の約3900万円を超え、6月9日時点で約4640万円となっている(各被害額は暫定値)。
泉警察署によると、昨年1年間の特殊詐欺被害件数は34件。今年は6月9日時点で14件と、件数では昨年よりも少ないペースと言えるが、依然として被害が起きていることに変わりはない。
実際に昨年月別で最多件数が確認されたのは7月の7件で、同月の被害額も約1574万円だった。
「取りに行く」は詐欺
最近の手口の中でも多いのが「手交型」と分類される、キャッシュカードや金銭を直接手渡しさせる手口。内容は年金や保険料、孫のトラブルなどさまざま。
還付金など煩雑な手続きや、子どもが仕事でトラブルを起こしたなど被害者の心情を揺さぶったうえで「偶然近くにいるので今から取りに行きます」「上司のおいが取りに行きます」などと直接やってくるケースは要注意だ。
泉警察署ではパトカーに注意喚起のマグネットを貼って前兆電話のあった地域を巡回パトロールしたり、遺失物の連絡時に啓発チラシを同封するなど注意を呼びかけている。
泉警察署では「警察官、区役所、銀行がキャッシュカードの暗証番号を聞くことは、絶対にありません。電話で『お金』『キャッシュカード』『暗証番号』の言葉が出たら詐欺を疑い警察まで通報してください」と呼びかけている。不審な電話があった際の通報は泉警察署【電話】045・805・0110へ。
泉区版のトップニュース最新6件
|
|
|
|
|
|