岡津町にある向導寺の裏山に祀られている岡津不動尊の不動堂の再建工事がこのほど終わり、関係者による落慶式が8月28日に執り行われた。
岡津不動尊(不動明王)は鎌倉時代の1264(文永11)年に造立された大山不動=伊勢原市=の兄貴分と呼ばれ、江戸時代には各地から多くの参詣者があったという。これまで使われていた不動堂は明治時代には原型があったと言われており、1980(昭和55)年には屋根をかや葺きからトタンに改修。しかし永年の風雨により劣化が進み、昨年役員会で不動堂の再建を決めた。
再建を手掛けたのは有名寺社仏閣の修繕などを手掛ける(株)吉匠建築工藝=八王子市=。吉川輔良棟梁は「強度がありながら柔らかさを感じるように手掛けた。長い間維持して頂ければ施工者として幸いです」と話した。
この日は檀信徒など関係者による落慶式のほか、夕方には雅楽の奉納も行われた。代表世話人代理の渋谷丈治さんは「御利益のありそうなお堂になって、今後も岡津を見守ってくれるでしょう。『後世に残していきたい』という私たちの思いが地域に広く伝われば」と想いを寄せた。
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