新型コロナウイルスの感染拡大を受け2年連続で自主公演の中止を余儀なくされた、横浜いずみ歌舞伎保存会。来年以降の再開を願って、観客を迎え入れるための破風造りの門のセットをこのほど制作した。
作品は10月8日まで泉区役所1階で行われた同保存会の衣裳・小道具展の中で披露された。
歌舞伎座の屋根をイメージしたもので、同保存会小道具担当の岩間一彦さんが3カ月かけて制作した。高さは約3・2m、横幅は約3・5m。素材は木材と段ボールで、保管のしやすさを考えて柱などは分解できるようになっている。屋根の瓦は1枚の段ボールを折り重ねて表現。屋根の先端の鬼飾りには泉区の区章、懸魚(げぎょ)の奥には泉区の花であるアヤメが描かれているなど、細部まで工夫が凝らされている。
有観客での公演実施を見すえて作成した岩間さんは「来年以降、公演会場の入口に置いてお迎えできれば」と話した。
保存会の馬場勝己会長は「展示初日からの2日間で100人近い方に来場いただき『公演の中止は残念』との言葉を多くもらいました。ぜひ来年は開催できるようにしたいと考えています」と心境を述べた。
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