西武東戸塚S.C.の館長に今秋就任した 菊田 清美さん 横浜市内在住 55歳
「日常に新しい楽しみを」
○…館長代理としてこの3月に赴任し、9月1日付で館長へ。これまでの東戸塚の印象を「自分のお店のように愛着を持ってくれているお客様が多い」と語る。住民主体で作り上げてきた東戸塚という街だからこそ、生活の一部に溶け込んだ商業施設としての責任を重くかみしめる。「地域のファミリーに愛される、日常の暮らしに使える店にしていきたい」と襟を正す。
○…大学卒業後、地元大阪の西武百貨店に就職。婦人服の販売部で約20年現場に立ち続け、2011年の辞令でそごう横浜店へ。その後は所沢店で課長に昇格、大宮店、渋谷店で部長職を歴任するなど、「上司にめぐまれ」着々とキャリアを重ねてきた。思い出すのは、10年前の大阪時代。聴覚障害者への筆談での接客時、別店舗の応援のため商品知識が少ない中で対応し、「最後に『一生に一度』という特別な日に向けた買い物だったことを知り、半端な仕事はできないなと痛感しました」。その時に筆談でやりとりした紙は、いまもデスクの引き出しにしまっている。
○…横浜への異動時から単身赴任生活。大阪に住む夫と愛犬に月に一度だけ会える日を楽しみにしている。趣味は読書。「本屋で直感的に選ぶことが多い」とミステリや地政学など多ジャンルの本を乱読。「最近は変な家の間取りを集めた本を買いました」と笑顔に。
○…10月に開業22周年を迎え、「ふつうの日を、フフフの日に。」という日常の中に新たな楽しみを提供するスローガンをスタッフ全員で共有した。座右の銘は「人間万事塞翁が馬」。10年、20年先を見据え、街に生きる施設として「当たり前のこと」である地域貢献活動をしながら、東戸塚への思いを次代へとつなげていく。
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