泉消防署と泉消防団は11月27日、大規模災害等発生時を想定したヘリコプターの離着陸訓練をJAみなみグラウンド=和泉町=で実施した。機体の誘導を消防団が主導するのは横浜市内初。
この訓練は大規模災害の発生時を想定し、ヘリコプターの機動力を使い緊急搬送が必要な傷病者の対応を行うもの。これまでヘリコプターの離着陸訓練は消防署員らが主導。消防団はその補助がメインだったが、地域防災の核としてより活動の幅を広げるため、今回は主導で行うプログラムを取り入れた。
当日は泉消防署員と泉消防団員、横浜へリポートの職員など約90人が参加。飛散物の確認やグラウンドへの散水など場外離着陸場の設定をした後、泉消防署が中心となり1回目の離着陸訓練を実施した。
2回目の訓練では、消防団の主導で離着陸時の機体誘導や安全管理を実施。傷病者の引き継ぎなど航空支援隊や消防隊と連携しながらスムーズに行われた。また今回の訓練は一般公開され、会場に訪れた多くの地域住民が一部始終を見守った。
今年度、市内最多の37人が新たに入団するなど、積極的な動きが目立つ泉消防団。今回代表して機体誘導を担当した入団10年目の宮本由美子さんは「消防団員で誰も経験したことがない訓練なので不安や緊張もありましたが、とにかく心を落ち着かせてやりました」と振り返った。石井正志団長は「消防団の活動の幅が広がる良い訓練となり、団員のモチベーションも高まったと思う。今後も消防署と連携しながら様々な災害に対応できるような訓練を行っていきたい」と話した。
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