神奈川県全域・東京多摩地域の地域情報紙

  • search
  • LINE
  • MailBan
  • X
  • Facebook
  • RSS
泉区版 公開:2022年1月13日 エリアトップへ

横浜市 保留児童解消へ本腰 対策にデータ分析班

社会

公開:2022年1月13日

  • LINE
  • hatena

 横浜市は、希望する認可保育所などに入れなかった保留児童の解消に向け、関係職員を集めたデータ分析チームを発足した。市が保留児童対策に取り組むのは初めて。今年度の申請情報をサンプルとして解析し、来春以降、ニーズを踏まえた対策につなげる。

 市の昨年4月1日現在の保留児童数は2842人。対策を講じてきた待機児童数は16人で、3年連続減少している一方、保留児は2016年に3千人を超えて以降、ほぼ横ばいの状況だ。

 市は現状を受け、対策を施してこなかった保留児童解消へ向け、こども青少年局や現場の区職員計10人から成るプロジェクトチームを結成。「保留児童対策タスクフォース」と名付け、12月8日から活動を開始した。

要因見極めへ

 チームは、保留児童の発生要因をデータ化した情報から分析し、必要な対策を検討する。市は、これまで特定の園のみを希望する理由など、生活環境を踏まえた分析はしていなかったとし、「一歩踏み込み詳細のニーズを把握したい」とする。

 分析のための情報は、入所利用の際に提出される申請書から抽出。一部はデータ化しているが、最寄り駅までの時間や移動手段など、紙ベースでしか残っていない情報もあるとし、一元的にデータ化することで発生要因などを見極める。

 今年度は、保留児のうち実際には保育を必要としていない育休延長目的を除く1718人分からサンプルをしぼり、利用決定者と保留児の比較、分析に必要なデータ項目の精査などを行う。

余計な施設作らず

 一方、コロナ禍などを背景に、昨年4月時点で認可保育所などの半数以上で「定員割れ」が発生している状況もあり、人口減、少子化の流れから無駄のないサービスの提供が求められる。

 これについて市は、「既存施設と保留児童のギャップを分析し、余計な施設は作らないようにしたい」とコメント。これまで進めてきた新設園整備を鈍化させる考えを示し、状況によっては既存園の定員枠増など柔軟に対応するとしている。

泉区版のトップニュース最新6

市内品評会で最優秀賞

大矢養鶏(和泉町)

市内品評会で最優秀賞

餌にこだわり「見た目よく」

3月28日

4月から雇用率引上げ

障害者就労

4月から雇用率引上げ

市も企業啓発に注力

3月28日

災害時の資機材を敷地に

ゆめが丘グループ

災害時の資機材を敷地に

市ボラセンに協力

3月21日

46年の歴史に「ありがとう」

いずみ野小

46年の歴史に「ありがとう」

統合で4月から新たに

3月21日

避難所備蓄に不安も

災害時トイレ

避難所備蓄に不安も

携帯型、1日で尽きる恐れ

3月14日

駅前に10階建マンション

ゆめが丘

駅前に10階建マンション

相鉄不動産が26年完成へ

3月14日

あっとほーむデスク

  • 3月28日0:00更新

  • 3月14日0:00更新

  • 3月7日0:00更新

泉区版のあっとほーむデスク一覧へ

バックナンバー最新号:2024年3月28日号

もっと見る

閉じる

お問い合わせ

外部リンク

Twitter

Facebook