下和泉地域の在住者を中心とした「しもずく劇団」による、認知症をテーマにした朗読劇が3月17日に下和泉地域ケアプラザで行われた。
これは下和泉地域ケアプラザと下和泉連合町内会による認知症カフェ「ぽかぽかサロン」から生まれた取組み。「自分であること-認知症を支える-」と題し、地域で実際にあったエピソードをもとに、市内で区民劇団の代表を務めた木暮寿子さんが脚本・演出を手掛けた。
物語は認知症を患う妻と、その夫が主人公。ごみ出しのトラブルやヘルパーとの関係などのエピソードを軸に、認知症患者本人の葛藤や家族・近隣住民の受け止め方などを描いた。
観賞した女性の一人は「遠くの親戚より近くの他人。認知症になったとき、周囲に伝えられるような地域でありたいですね」と話した。
脚本を務めた木暮さんは「私には何が出来るかわかりません」という劇中の近隣住民のセリフを挙げ「多くの人がそうだと思う。まずは興味を示すことから。近所づきあいや見守りケアなど、自分なりの示し方を築き上げてほしい」と伝えた。
公演後あいさつした同ケアプラザのケアマネジャー、永久保むつみさんは「『頑張らなきゃ』と思った時点で、身近な人や地域ケアプラザに相談してください。この朗読劇をきっかけに『まぁいいか』と思える我慢しなくて良い介護につながれば」と呼びかけた。
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