泉警察署長として区民の安全のために陣頭指揮をとる 甲斐 次幸さん 和泉町在勤 58歳
心はひとつ、区民のため
○…「ついに来たか、やるぞ」。内示が出たときの気持ちだ。3月22日付で就任した初めての署長職。優し気に微笑む瞳の奥に信念の火が灯る。20代のころ、捜査のため場を借りた程度で、これまでゆかりのなかった泉の地。「新鮮な場所で、署長の仕事は楽しみ」。早速、地域の最前線である交番を巡り、まちの様子を学ぶ姿勢は万全だ。
○…警察官になったのは1983年。「まちなかにいる制服がかっこよかったのかな」と理由をはぐらかす。憧れの制服に袖を通して約40年、警察人生で22回の異動を経験。総務畑が多く、「全体を俯瞰で見るような感覚は署長でもいかせると思う」。第二機動隊隊長、監察官を歴任し、警察署は南署副署長以来となる。「警察官はやはり現場。うれしいね」
○…ジムに通ってのウェイトトレーニングなど、運動が好きで、若いときは山も登ったが、最近はできていない。それでも、最初の休日は管内を散歩がてら歩いた。「まずは土地を知らないと」。自然豊かで、歩いている人たちから人情味を感じたのがまちの第一印象。「これからも歩いて肌で感じていく。きれいで散歩に最高だしね」
○…「犯人逮捕は警察の役目だが、警察だけでは捕まえられない。住民、関係団体の協力があってこそ」。事故防止に犯罪抑止、どちらもだ。そのために担うのは、署長として前面に出て、区民、行政などと連携するパイプ役。振り込め詐欺防止にも力を入れるとし、3月に区と連携して取組を開始した「防犯対策電話録音機」の貸し出しなどもPRを強める。これまでは上長がいたが、今回は責任職。やりがいの大きさに身を引き締める。「全署員と心ひとつに」。区民の安心、安全のため、先頭で汗を流していく。
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